働き方
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幼稚園教諭・保育士に向いていないと感じたら?ストレスの原因と選べる働き方

yura
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「子どもは好きだけど、仕事がつらい」

「毎日ヘトヘトで、もう続けられないかも…」

そんなふうに思ったこと、ありませんか?
幼稚園教諭・保育士という仕事は、子どもたちの成長を支える素晴らしい職業である一方、心身ともに大きなストレスを感じやすい仕事でもあります。

この記事では、「幼稚園教諭・保育士に向いていないかもしれない」と悩んでいる方に向けて、

  • ストレスの代表的な原因
  • 向き・不向きの自己チェック
  • 続ける以外の“選べる働き方”

を具体的に解説していきます。あなたのキャリアと心を守るヒントになれば幸いです。

yura(筆者)
yura(筆者)
Profile
大学で4年間保育・幼児教育について学んだ後、保育士資格、幼稚園教諭一種免許を取得。卒業後は保育士として保育園で4年間担任を勤める(1・2・3歳児クラス経験あり)。結婚後は引っ越しを機に、幼稚園事務に転職。現在は時間に融通の利く幼稚園パート(保育補助)として勤務している。

幼稚園教諭・保育士が感じやすいストレスの5大要因

圧倒的な業務量

  • 行事の準備(制作、台本、衣装、会場装飾)
  • 書類作成(指導計画、またはカリキュラムの作成・記録・要録など)
  • クラス運営(日々の活動、活動準備、トラブル対応)

など、保育時間外にも膨大な仕事があり、「毎日残業が当たり前」という園も少なくありません。

対処法:

  • “完璧”をやめて“7割”で仕上げる意識を持つ
  • 業務内容を可視化して、改善の余地を洗い出す
  • 思い切って役職や責任の重い立場から離れる(主任やリーダーを降りる選択もあり)

✍️補足:

「努力しているけど終わらない」のは、あなたが怠けているのではなく、システムに無理がある可能性が高いです。改善できない環境であれば、園の見直しも検討を(ICTシステムを導入している園を選ぶなど)。

職場の人間関係

チーム保育や複数担任制では、同僚との連携が必要不可欠です。しかし、年代差・保育観の違い・上下関係の厳しさなどでストレスを感じるケースも。

「相談しづらい」「助けてもらえない」などの孤立感も、向いていないと感じる一因に。

対処法:

  • 園内に信頼できる1人を見つける(全部話さずとも、少しでも話せる人を)
  • 仕事のやり方を記録する(「自分が悪いのかも」と思いやすい人は、自分の行動記録が冷静な判断材料になります)
  • 外部に話せる環境を持つ(家族、友人、同業のSNSグループなど)

✍️補足:

パワハラに該当する言動や、著しく一方的な扱いを受けている場合は、自治体の保育士サポート窓口などに相談を。

保護者対応のプレッシャー

連絡帳の文面やお迎え時の何気ない会話まで、常に気を配る必要がある対人関係は、精神的な負担になりやすいです。
とくにクレーム対応やモンスターペアレントとのやりとりは、多くの先生が悩みを抱えるポイントです。

対処法:

  • クレームには“記録”で対応する(感情よりも事実を残す)
  • 園全体で対応する体制を確認する(個人対応の範囲を超えていないか)
  • 「正解の文章」テンプレートを複数持つ(連絡帳や言い回しでの負担を減らす)

✍️補足:

信頼関係は一朝一夕には築けませんが、全員と完璧な関係を築く必要はありません。園の方針や上司のサポート体制が曖昧な場合、転職を検討する判断材料にもなります。

規則や園の方針とのミスマッチ

保護者対応の方針、園長の考え方が自分の価値観や保育観と合わないと、日々の業務が苦痛になります。

「やりたい保育ができない」と感じることが、仕事へのモチベーション低下を引き起こします。

対処法:

  • 「私はこうしたい」という保育観を明文化する(他人との違いを冷静に理解する)
  • 方針が違っても一定の“譲れるライン”を自分で決める
  • 求人選びの段階で「保育方針のマッチ度」を重視する

✍️補足:

保育観のズレは我慢しても解消しません。あなたの保育観を活かせる園を選ぶことが、もっとも大きな対処法になります。

幼稚園教諭・保育士に向いていないと感じやすい人の特徴とは

向いている/向いていないを一概には言えませんが、ストレスを感じやすい人の傾向として以下が挙げられます。

向いていないと感じやすい人の特徴説明
完璧主義で手を抜けない責任感が強すぎると、自分を追い込みやすくなります
人間関係に過敏同僚・保護者・子どもとの距離感に悩みやすいです
マルチタスクが苦手保育+事務+行事+保護者対応など、同時並行が多い
仕事とプライベートをきっちり分けたい現実には持ち帰り仕事が多く、気が休まりません
指示が曖昧だと不安になるタイプ園によってはマニュアルが整っておらず属人的です

一方で、これらに当てはまるからといって「向いていない=辞めるべき」ではありません。
環境を変えることで、自分らしく働ける可能性も十分にあります。

辞める?続ける?その判断軸とは

✅まずは以下の質問を自問してみてください

  • 今のつらさは「人間関係」?それとも「職務内容」?
  • 園を変えれば改善する可能性がある?
  • 心身に明らかな不調は出ていない?
  • 一度、誰かに相談してみたことはある?

ポイントは、「保育の仕事自体が合っていない」のか、「今の園と合っていない」のかを冷静に見極めることです。

どうしても続けるのが厳しい…|選べる働き方の選択肢

「辞める=逃げ」ではありません。あなたの体と心を守るために、柔軟なキャリア選択をすることは立派な自己決定です。以下に、実際に多くの元幼稚園教諭が選んでいる働き方を紹介します。

保育補助・パート勤務に切り替える

正職員から離れ、パートタイムや扶養内での勤務に切り替えることで、業務負担が大幅に軽減されます。行事準備や書類作成から外れ、“子どもと関わる”という本来の喜びに集中できる場合もあります。

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保育士として施設勤務(小規模保育・院内保育など)へ

企業内保育所・小規模保育所などは少人数で穏やかな環境も多く、一斉保育が苦手な方や静かな環境を好む方に向いている傾向にあります。保育士資格を持っていない方でも働ける場所もありますが、持っている方が選択肢の幅は広がるでしょう。

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幼稚園事務職・放課後デイなどの関連職種へ転職

保育現場の経験を活かしつつ、子どもと関わる仕事を続ける道もあります。

  • 幼稚園や保育園の事務職
  • 放課後等デイサービス指導員
  • 保育マッチング会社での営業・アドバイザー職

など、“現場以外”で子どもに関われる選択肢は増えています。

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幼稚園教諭・保育士を辞めると決めたときにすべきこと

「辞めたい」と思っていても、感情だけで勢い任せに退職してしまうと、次の職場選びで再び同じ失敗を繰り返してしまうこともあります。
後悔のない決断にするために、退職と転職を円滑に進めるための事前準備をしっかり行いましょう。

「辞めたい理由」を紙に書き出して整理する

→ 「何がつらかったのか?」「自分がどんな環境なら続けられるのか?」を言語化することで、次に選ぶ職場の条件が明確になります。

  • 人間関係?
  • 行事準備・事務仕事の負担?
  • 通勤距離?
  • 仕事と育児の両立?

など、具体的に書き出してみましょう。

就業規則・退職手続きを確認する

→ 急な退職はトラブルのもと。就業規則を確認し、引き継ぎや退職願の提出タイミングを押さえておきましょう。

  • 退職の申し出は原則「1ヶ月前」が多い
  • 有給の残日数を確認し、消化計画を立てる
  • 書類(源泉徴収票など)の受け取り漏れに注意

転職先を見つけてから退職したい」と言う方は、先に転職活動を行いましょう。

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転職サイト・エージェントに登録する

最近では、保育士・幼稚園教諭に特化した転職サイトやエージェントも多数存在します。
無料で求人情報が見られ、LINEや電話で相談ができるサービスもあるため、情報収集の第一歩としておすすめです。

転職活動をよりスムーズに進めたい方には、専任のキャリアコンサルタントが丁寧にサポートしてくれる「レバウェル保育士」がおすすめです。
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公式サイトより引用
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園見学や口コミリサーチで“見極め力”を高める

→ 転職先選びで大事なのは、園の雰囲気や働き方が自分に合っているかどうか

  • 園見学は必ず申し込み、保育中の雰囲気を確認
  • 面接では「行事の規模」「複数担任の連携方法」など、気になることを質問する
  • 転職サイトの口コミやSNSでの評判も参考に
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まとめ|向いていないと感じたら選び直すチャンスです

幼稚園教諭として働く中で、「つらい」「向いていない」と感じるのは、あなたが真剣に子どもや仕事と向き合っている証拠です。

無理に続けて心身を壊してしまう前に、

  • “何がつらいのか”を明確にし
  • “どう働きたいか”を見つめ直し
  • “選べる働き方”を考える

ことが、あなたの人生と未来の子どもたちを守ることにつながります。
自分の価値を信じて、一歩踏み出してみてください。

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