保育士がストレスで限界…今日からできる効果的なストレス解消法7選

「毎日疲れ切ってしまう」

「仕事のことを考えるだけで胸が苦しい」
保育士や幼稚園教諭として働いていると、こんな感覚に襲われる瞬間は誰にでもあります。
子どもの命を預かりながら、保護者対応・行事準備・職員間の人間関係・サービス残業・書類の山…。心も体も休まる暇がない職場も少なくありません。
この記事では、筆者の経験をもとに今日から実践できる「本当に効果があるストレス解消法」を10個にまとめました。

なぜ保育士はストレスが溜まりやすいのか

圧倒的な業務量
- 書類作成(連絡帳、週案・月案などの指導計画、またはカリキュラムの作成、記録・要録など)
- 行事の準備(制作、台本、衣装、会場装飾)
- クラス運営(活動準備、トラブル対応)
など、保育時間外にも膨大な仕事があり、「毎日残業が当たり前」という園も少なくありません。
職場の人間関係
チーム保育や複数担任制では、同僚との連携が必要不可欠です。しかし、年代差・保育観の違い・上下関係の厳しさなどでストレスを感じるケースも。
「相談しづらい」「助けてもらえない」などの孤立感も、向いていないと感じる一因に。
保護者対応のプレッシャー
連絡帳の文面やお迎え時の何気ない会話まで、常に気を配る必要がある対人関係は、精神的な負担になりやすいです。
とくにクレーム対応やモンスターペアレントとのやりとりは、多くの先生が悩みを抱えるポイントです。
規則や園の方針とのミスマッチ
保護者対応の方針、園長の考え方が自分の価値観や保育観と合わないと、日々の業務が苦痛になります。
「やりたい保育ができない」と感じることが、仕事へのモチベーション低下を引き起こします。
保育士の効果的なストレス解消法7選

深い呼吸で自律神経を整える
ストレスが高まったときは、まず深呼吸が最も効果的です。4秒かけてゆっくり鼻から吸い、6秒かけて口から静かに吐くという動作を繰り返します。深い呼吸は乱れた自律神経を整え、体をリラックス状態に戻してくれます。特に焦りを感じたときや、イライラしたときにやると即効性があります。
スマホを見ない時間を意図的につくる
寝る前の1時間だけでもスマホから離れると、脳が過剰な刺激から解放されます。今はほとんどの人がLINEの連絡やSNS、YouTubeなどで無意識のうちに情報を浴び続けています。
就寝前にスマホを手放すことで、寝つきが良くなり、翌朝の気分も軽くなります。
「できたことノート」をつけて自己肯定感を回復する
ストレスが強いと、できなかったことばかりが気になってしまいます。そこで1日の終わりに、どんなに小さくてもいいので「できたこと」を3つ書き出してみてください。
たとえば「子どもが笑ってくれた」「連絡帳を時間内に書けた」「いつもより少し早く帰れた」。こうした小さな成功を書き留めることで、自分の行動への肯定感が積み上がり、心が前向きになっていきます。
部屋の一か所だけを整えて心を落ち着かせる
散らかった部屋は、心の状態を表しています。全部を片付ける必要はありません。カバンの中を整理する、洗面所だけきれいにするなど、ごく小さな範囲だけを整えるのがポイントです。
ほんの5分の片付けでも、心が意外なほどスッと軽くなります。
自分のためだけの時間を意識して確保する
保育士は常に誰かのために動く仕事です。そのため、自分自身を満たす時間が不足すると、心がすり減っていきます。
カフェで過ごす、散歩をする、好きな音楽を聴く、本を読む、甘いものを食べるなど、なんでも構いません。ほんの15分でも、ストレスの蓄積を防ぐ効果があります。
園内・園外の人に悩みを相談する
園に頼れる先輩や同僚がいる場合は、一度相談してみるのも手です。同じ環境で働く相手ならば、悩みを共感してもらいやすかったり、有益なアドバイスをもらえたりすることがあります。
また、園内でなくとも家族や友人、他園で働く知人など外の視点を持つ人に話すことで、自分では気づけなかった考え方や、別の選択肢が見えてくることがあります。
良質な睡眠を得るための夜の習慣を整える
ストレスが溜まると眠りが浅くなり、寝不足になるほどストレス耐性はさらに低下していきます。
シャワーではなくお風呂に入る、カフェインの摂取を控える、寝る前はスマホを見ない、部屋を暗くして眠りやすい環境を整えるなど、ちょっとした工夫で睡眠の質は大きく改善します。
ストレスが続くなら、環境を変えることも解消法のひとつ
ストレス解消法を試すことは大切ですが、職場の根本的な問題が原因であれば、どれだけ頑張っても状況は変わらないことがあります。
もしあなたが、「この状況は自分の努力ではどうにもならないかもしれない」と感じる部分があるなら、職場そのものを見直す必要があるかもしれません。
筆者自身も、職場を変えることで働きやすさが劇的に変わりました。環境を変えることは「逃げ」ではなく、自分を守るための大切な選択です。

でも、良い園がどこかなんて分からないし…
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保育事務・放課後デイなどの関連職種へ転職
保育現場の経験を活かしつつ、子どもと関わる仕事を続ける道もあります。
- 幼稚園や保育園の事務職
- 放課後等デイサービス指導員
- 保育マッチング会社での営業・アドバイザー職
など、“現場以外”で子どもに関われる選択肢は増えています。


まとめ|あなたのストレスはあなたのせいではない

保育士は責任感が強い人が多く、限界でも頑張り続けてしまう傾向があります。しかし、あなたが今感じているストレスは、あなたの弱さが原因ではありません。
改善できない職場に問題があるだけです。
今日からできるストレス解消法で心を整えながら、必要に応じて働く環境そのものを見直すという選択肢も取り入れてみてください。
あなたには、もっと穏やかに、安心して働ける場所がきっとあります。
