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保育士を辞めたいけど言い出せないときの伝え方・注意点・引継ぎについて

yura
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Last Updated on 2025年6月12日 by yura

様々な理由で保育士を退職する方がいらっしゃいます。しかし、理由によっては実際に「辞めます」と伝えるのはとても勇気がいること。特に年度途中の退職だと、園長や同僚の目、保護者への影響、子どもたちへの罪悪感など様々な思いが交錯してしまい、なかなか言い出せない方も多いでしょう。
この記事では、保育士を辞めたいけど言い出せない方に向けて、退職をスムーズに伝えるためのポイントを詳しくご紹介します。

yura(筆者)
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Profile
大学で4年間保育・幼児教育について学んだ後、保育士資格、幼稚園教諭一種免許を取得。卒業後は保育園で保育士として4年間勤める(1・2・3歳児クラス経験あり)。結婚後は、幼稚園事務に転職。現在は時間に融通の利く幼稚園パート(保育補助)として勤務している。

保育士の退職理由は?

まずは退職理由を自分の中で明確にすることが大切です。

  • 人間関係に疲れた
  • 給料が安く生活が苦しい
  • 業務量が多すぎて体力的に限界
  • 保護者対応にストレスを感じる
  • 違う職場環境でチャレンジしたい
  • 家庭的な事情(結婚・育児・介護など)

辞めることは悪いことではない

「辞めたい」と思うことに罪悪感を持つ必要はありません。保育士という仕事は尊い反面、非常にハードな面もあります。自分の心と体を守ることは何よりも大切です。「誰かに迷惑がかかる…」と考えすぎてしまうかもしれませんが、無理をして働き続けて心身を壊す方が、長い目で見て周囲にも自分にも良くない結果をもたらすでしょう。

辞めるときの注意点

園の就業規則を確認する

保育園によっては「退職は1ヶ月以上前に申し出ること」などのルールが定められている場合があります。民間の園では特に規則が厳しいこともあるので、まずは就業規則や雇用契約書を確認しましょう。

突発的な退職は避ける

心が限界に近いと「明日からもう行きたくない」と思うこともありますが、無断欠勤や急な退職はトラブルや損害賠償リスクを生むことも。辞める場合は最低限、誠意ある対応を心がけましょう。

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言い出し方のポイント

退職を伝えるベストなタイミング

  • 理想は2〜3ヶ月前:引き継ぎや人員補充の準備期間が取れる。園の中には退職を申し出の期間を辞める「1カ月前」または「3カ月前」などと就業規則で決まっている場合があるので、園の規則を確認したうえで伝えましょう。
  • 行事が落ち着いてる時期に伝える:年度途中に退職する場合は、行事が落ち着いた時期に伝えると良いでしょう。

誰に最初に伝えるべき?

  • 園長または主任が最初の相談相手
  • 同僚に先に漏らすのはトラブルの元

退職を伝える際は、誠実な気持ちを持って冷静に伝えることが大切です。以下のようなポイントを押さえておきましょう。

タイミングを見極める

園長が忙しくない時間帯を選びましょう。朝の準備や帰りの対応時間を避け、落ち着いて話せる時間帯を狙うと良いです。

まずは相談の形で切り出す

「実は少しご相談したいことがありまして…」と、相談の形で話を切り出すと、相手も構えずに話を聞いてくれます。

感謝の気持ちを伝える

「今まで本当にお世話になりました」「多くの学びを得ることができました」など、感謝の気持ちをしっかり伝えると、印象が良くなります。

退職の意思は明確に

「退職を決めました」と、決意を伝えることで、曖昧な返事を避けることができます。言いづらくても、自分の将来のためにしっかりと意思を伝えましょう。

予め退職届を準備しておくことで、退職の意思をはっきりと示すことができるでしょう。

退職理由の伝え方(例文)

例1:体調や健康面の理由

「実はここ最近、体調を崩しがちで、医師からもしばらく安静を取るように言われています。園には大変ご迷惑をおかけしますが、今のままでは職務を十分に果たせないと判断し、退職を決意いたしました。」

「毎日子どもたちと過ごせることは私にとって幸せでしたし、先生方にも温かく接していただき感謝しております。ただ、体力的な負担が大きく、長く続けることが難しいと感じるようになりましたので、退職を希望いたします。」

例2:キャリアチェンジの場合

「以前から関心のあった別の分野(例:病児保育など)に挑戦したいという思いが強くなり、このたび退職を決意いたしました。園での経験を糧に、次のステップに進みたいと考えています。」

例3:家庭の事情(結婚・介護・引っ越しなど)

「これまで支えてくださった先生方や子どもたちに心から感謝しております。このたび家族の介護が必要になり、勤務を続けることが難しくなってしまったため、退職を希望いたします。」

「園での経験は私にとってかけがえのないものとなりました。結婚を機に遠方へ引っ越すことになり、通勤が困難となるため、やむを得ず退職させていただきたく思います。」

例4:人間関係や職場環境が合わなかった場合(やや濁した表現)

「短い間ではありましたが、園での経験を通して自分自身も多くのことを学ばせていただきました。そして自分自身の適性や働き方について見つめ直した結果、新しい環境で挑戦したいと思い、退職を決意しました。」

「お世話になった園には感謝の気持ちでいっぱいです。しかし、私自身仕事の進め方などで悩むことが多く、自分に合った環境を探したいと考えるようになりました。」

ポイント:

  • ネガティブな理由は感情を抑えて伝える
  • 園や同僚への感謝の言葉を忘れずに添える
  • 嘘はつかない(上司や同僚に突っ込まれたときに上手く答えられないことがあるため)

園の引き留めにあったときの対処法

「あなたがいないと困る」と言われると心が揺れてしまうかもしれません。ですが、それはあなたが今まで頑張ってきた証です。

引き留めに対しては、

  • 「ありがたいお言葉ですが、自分の中で気持ちは固まっております」
  • 「体調や家族の事情もあり、退職することが最善と考えております」 など、感謝の気持ちを込めながら、毅然とした態度で伝えることが重要です。

退職のための引き継ぎのコツ

退職前には、できるだけ円滑に仕事を引き継ぐ準備をしましょう。引き継ぎが丁寧であればあるほど、辞める際の印象は良くなります。

担当している業務をリストアップする

  • クラスの子どもの情報(性格、健康状態、家庭環境など)
  • 日々のスケジュールや保護者対応のポイント
  • 行事や制作の進行状況

引き継ぎノートや資料を作成

口頭では伝えきれない情報を記録しておくことで、後任の保育士の負担を軽減できます。

子どもたちや保護者への対応

退職を伝えるかどうかは園によりますが、可能であれば子どもたちとの別れを丁寧に行うことで、自分自身の心の整理にもつながります。

職員・保護者への退職の挨拶例

【職員への退職の挨拶例文】(朝礼や職員会議などで)

皆さま、お忙しい中お時間をいただきありがとうございます。
このたび、一身上の都合により○月○日をもって退職させていただくことになりました。

短い間でしたが、皆さまには本当に温かく接していただき、毎日安心して子どもたちと向き合うことができました。
右も左も分からなかった私に、優しく丁寧にご指導くださったこと、心より感謝しております。

子どもたちとの時間はどれも忘れられない宝物です。
この園で過ごした日々を胸に、これからも前向きに歩んでいきたいと思います。

本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

【保護者への退職の挨拶例文】(おたより・送迎時の個別会話)

保護者の皆さまへ

突然のご報告となりますが、私○○は○月○日をもちまして、園を退職することとなりました。
日々、保護者の皆さまにはたくさんのご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。

子どもたちと過ごした時間は、笑顔と成長に満ちたかけがえのない日々でした。
毎日子どもたちから元気や優しさをもらいながら、私自身も多くの学びを得ることができました。

これからも子どもたちの健やかな成長を心から願っております。
本当にありがとうございました。

※挨拶は園の方針や保護者対応ルールに従って内容を調整してください。

退職時の事務的な手続き・必要書類

退職日が決まったら、以下のような書類の提出・返却、受け取りが必要になります。

提出が必要な書類

  • 退職届または退職願(園指定の書式がある場所もあり)
  • 健康保険証(家族分含めて返却)
  • 制服・名札・鍵・IDカードなど貸与物
  • 引き継ぎ資料・個人メモなど(任意)

受け取る書類(退職後に必要になるもの)

  • 雇用保険被保険者証
  • 離職票(ハローワークでの失業給付に必要)
  • 源泉徴収票(確定申告や次の職場で必要)
  • 年金手帳(紛失していなければ返却不要)
  • 健康保険被保険者資格喪失証明書

書類の発行や受け取りに時間がかかることもあるため、退職日が近づいたら園に確認し、抜け漏れのないように準備しておきましょう。

退職後のことを考えて安心感を持つ

退職を決めたら、その後の人生について前向きに考えることが大切です。

  • 休息を取る
  • 新たな職場を探す
  • 資格やスキルの勉強をする

など、次のステップに向けての準備をすると、心が軽くなります。

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まとめ

保育士を辞めたいと思ったとき、言い出すのはとても勇気のいることです。でも、自分の心と体を大切にすることは、誰にとっても正しい選択です。

無理せず、誠実に、そして前向きに。 退職は終わりではなく、新たなスタートです。

あなたのこれからが素晴らしいものになりますように。

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