保育士いじめで辞めたい…つらい人間関係から抜け出す方法

「先輩保育士から無視される…」

「仲間外れにされたり、陰口を言われたりする…」
残念ながら、保育園の現場では“いじめ”が原因で退職を考える保育士が少なくありません。保護者対応や行事準備だけでも大変なのに、人間関係のストレスが重なると「もう限界」と思うのも当然です。
本記事では、保育現場にどのようないじめがあるのか、いじめが起きる理由、「いじめで辞めたい」と思ったときに相談できる窓口の紹介、環境を変える転職方法をまとめました。

保育現場に見られるいじめの具体例

保育士の人間関係のトラブルは、一般的な職場のいじめと共通する部分もありますが、閉鎖的な職場環境・上下関係の強さなどが影響し、特徴的な形で現れることが多いです。
無視・仲間外れ
- 挨拶をしても返されない
- 休憩時間や会議で意図的に仲間外れにされる
- 情報共有から外され、仕事に支障が出る
陰口・悪口
- 職員室や休憩室で陰口を言われる
- 保護者の前でさりげなく批判される
- 「仕事ができない」「要領が悪い」などのレッテル貼り

私が実習をしていた園の更衣室で、数名が一人の職員の陰口を言っており「実習生がいるのに言うんだ…」と思いましたね。言われている職員も孤立しているようでした。
業務上の嫌がらせ
- 行事準備や雑務を過剰に押し付けられる
- 教材や備品を使わせてもらえない
権力を利用した圧力
- 主任やベテランが「新人いじめ」の対象を作る
- 園長が一部の職員をひいきし、他を孤立させる
- 配置換えや評価に不公平がある

私の友人が働いてる園では園長がパワハラ気質なので、園長が特定の職員をいじめているという話も聞きますね。
保育現場でいじめが起こる主な理由

閉鎖的な職場環境
保育園は園舎内で長時間を共に過ごす職場で、外部の目が入りにくい環境です。
担任の先生同士やフリーの先生で関わる相手もほぼ固定されているため、人間関係がこじれると逃げ場がありません。狭い人間関係の中で対立が生まれると、自然に解決しづらく、いじめに発展しやすくなります。
人員不足と業務の過重
慢性的な人手不足で余裕がないと、ちょっとしたミスや仕事の仕方の違いが不満につながりやすいです。
休憩も満足に取れず、行事準備や書類業務で残業続きとなると、職員の心に余裕がなくなるので、本来なら協力し合うべきところが「なぜ自分ばかり負担が大きいのか」という不満に変わりやすいです。その矛先が弱い立場の職員(新人・若手・非正規)に向けられることがあります。
経営者・管理職の対応不足
本来であれば園長や法人本部が人間関係のトラブルに目を配り、改善に動く必要があります。
しかし現実には「現場のことは現場に任せている」と放置したり、逆に特定の職員をひいきすることで不公平感を助長しているケースもあります。園長自身がいじめの加担者である場合もあり、そのような園では改善はほぼ期待できません。
信頼できる相談先を確保する

ひとりで抱え込むと、心身の負担はどんどん大きくなります。外部のサポートを活用しましょう。
いじめの具体的な内容を記録する
- 無視された日付や状況
- 不当な発言や態度
- 他の職員や保護者が目撃した事実
スマホのメモやノートに残しておくと相談する際、役立つでしょう。
園内での相談窓口
- 園長や主任に直接相談
- 人事部や法人本部がある場合はそちらに連絡
外部機関への相談
- 総合労働相談コーナー(厚生労働省)
- 労働条件、解雇、いじめ・ハラスメント、賃金などの相談を受け付けています。
- みんなの人権110番
- 差別、名誉毀損、いじめ・ハラスメント等の人権問題の相談を受け付けています。法令を踏まえて適切な対処方法や支援機関の紹介をしてくれます。
- 働く人のこころの耳相談(厚生労働省 )
- メンタルヘルス不調や、ストレスチェック制度、過重労働による健康障害の防止対策などについての相談を受け付けています。
- 都道府県・市町村の保育士相談窓口 / 保育支援課
など
「いじめ=職場環境配慮義務違反」にあたる場合もあり、労働問題として取り扱えることがあります。
無理せず環境を変える決断をする
相談しても改善されない場合、または相談すると職場にいるのが気まずくなりそうな場合は、環境を変える方が現実的です。
働きやすい園の見極め方
- 園見学で職員同士の雰囲気を見る
- 面接で「残業」「休憩」「離職率」などを確認する
- 転職サイトで口コミや現場の声をチェックする

でも実際の園の内部情報なんて分からないし…
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また、保育士以外の転職先を探している方に向けて、以下のような記事も書いています。


まとめ

「保育士いじめで辞めたい」と感じたら、以下の3つの行動をとることが大切です。
- 現状を客観的に把握する
- 信頼できる相談先を確保する
- 無理せず環境を変える決断をする
人間関係の悩みで保育士を辞める人は少なくありません。あなた一人の問題ではなく、園の体質や環境に原因がある場合がほとんどです。
無理に我慢せず、安心して働ける環境に一歩踏み出してみてください。
