タイミー保育士って怖い?メリット・デメリット&タイミー保育士から正社員へ

近年、「タイミー保育士」という働き方が注目されています。スマホひとつで簡単に応募・勤務ができる仕組みは、保育士不足の現場を支える新しい形として。取り入れる園もあります。
一方で、受け入れる園の立場からは、「便利だけど不安」「配置基準に入らないのでは?」といった声も聞かれます。
本記事では、タイミー保育士と保育園側のメリット・デメリットついて詳しく解説します。

タイミー保育士とは?

「タイミー」とは、スキマバイトアプリ「タイミー(Timee)」を通して、短時間・単発で勤務できるスキマバイト募集サービスです。
アプリ上で募集情報を確認し、働ける日や時間を選んで応募する仕組みです。面接や履歴書は不要で、登録すれば最短1時間からすぐに働くことができ、勤務終了後に即日報酬が受け取れるのが大きな特徴です。近年では保育園・学童などでも導入が進んでいます。
タイミー保育士が「怖い」と言われる理由とは?
「保育士ではない人も登録できる」ことへの懸念
タイミー保育士には、保育士資格が必須ではありません。募集内容によっては、「保育補助」や「無資格OK」の案件も掲載されています。
そのため、園によっては保育士資格を持たない人が子どもの保育に関わる場合もあります。履歴書も面接もないので施設側はタイミーさんの経歴も分からないです(身分証の確認はしますが)。
もちろん責任範囲は限定されますが、誰でも働くことができるというのが怖いと言われる理由の一つです。

保護者からしても、未経験者かつ経歴も分からない人に子どもを見てもらうのは怖いですよね…。
タイミー保育士として働く側のメリット・デメリット

メリット
- スケジュールの自由度が高い…自分の都合の良い日だけ勤務でき、家庭や副業との両立がしやすい。
- 即日報酬が受け取れる…給料の支払いが早く、急な出費にも対応可能。
- さまざまな園の雰囲気を知ることができる…複数の保育園で働くことで、自分に合う職場タイプを見つけやすい。
- ブランク復帰の練習にも◎…正社員復帰の前に短時間勤務で現場感を取り戻せる。
デメリット
- 収入が安定しない…勤務は単発ベースのため、月ごとの収入は変動しやすい。
- 福利厚生や社会保険がない…雇用契約上、保険や有給がつかないことが多い。
- 職場によって当たり外れが大きい…初めて行く園では雰囲気や人間関係がわからず、不安を感じやすい。
- 責任範囲が曖昧なことも…「どこまでやるべきか」が不明確になりやすい。
現場保育士にとってのメリット・デメリット
タイミー経由で人材が来る側=常勤・正職員の保育士にとっても、プラスとマイナスの両面があります。
現場側のメリット
- 人手不足の即時補充が可能…急な欠勤や行事対応などに柔軟に対応できる。
- 事務作業・補助業務の負担軽減…短時間でもサポート人員が入ることで、職員の負担が減る。
- 新しい人材との出会い…タイミー経由で優秀な人がいれば、そのまま採用検討に繋がる可能性もある。
現場側のデメリット
- 連携の難しさ…単発勤務のため、子どもの特性や園の方針を共有する時間がない。
- 役割の曖昧さ…事務作業がメインなのか、保育業務をさせても良いのか、現場で混乱が生じることがある。
- 子どもが不安定になるケースも…毎回違う大人が来ると、子どもが落ち着かない場合がある。
タイミー保育士は配置基準に入らない

日本の保育所では、児童福祉法施行規則に基づいて「配置基準(職員の最低配置数)」が定められています。
しかし、タイミーのような単発・日雇い契約のスタッフは、原則としてこの「配置基準」にカウントされません。
こども家庭庁からも、「スポットワーク(いわゆるスキマバイト)により採用された保育士を最低基準上の保育士定数の一部に充てることは望ましくありません。」という*通知もきています。
国としては、病気等のやむを得ない事情により、当日の欠勤が急遽出た場合に活用することはダメとは言えないが、1~2日程度の短期の雇用を長期かつ継続的に繰り返すことは、保育所等の運営に当たって、望ましくないものと考えているとのことです。
*参照元:保育所等におけるスポットワーク(いわゆるスキマバイト)により採用された保育士の取扱いについて(通知)
保育士不足を一時的に緩和する効果はありますが、制度的には根本解決にはならないのが現状です。

私も自分が働いている園がタイミー保育士を受け入れることになったら、「そうじゃなくて長期的に働いてくれる人が欲しいんだけど…」って思いますね…。どんな人が来るか分からなくて不安になるし…
タイミー保育士をステップに正社員を目指す

タイミー保育士は、うまく活用すれば転職の準備期間として非常に有効です。
まずはいろんな園を体験して比較
複数の園で働く中で、「自分に合う規模・方針・職員層」を見つけましょう。実際に働いてみることで、園の雰囲気も分かります。どの園でストレスを感じにくいかを観察することが、転職成功の近道です。

保育士資格保有者が働きやすい園を探す手段としては、良いと思います。
ブランクあり保育士にもおすすめ
ブランクありの保育士さんで復帰に不安がある方も、タイミー保育士として働くことで感覚を取り戻すことができます。
正式に転職活動を始める
「もう少し安定して働きたい」「正社員としてキャリアを築きたい」と感じたら、転職サイトを併用して、希望条件に合う園を探すのがおすすめです。
レバウェル保育士なら、非公開求人多数、事前に職場の人間関係や評判も確認可能で、連絡手段も選べます(LINE・メール・電話)。
履歴書・面接対策サポートも利用可能です。登録無料で利用料もかからないので、この機会にぜひ登録してみてください。

まとめ

タイミー保育士は「新しい働き方」である一方、長期的なキャリア形成という意味では不安要素もあります。
だからこそ、「まずはタイミーで現場感を取り戻し、その後は安定した転職を目指す」という流れが理想です。
タイミーの経験を活かして正社員として長く働きたい方は、転職サイトに無料登録して、あなたに合う園を紹介してもらいましょう。
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