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人手不足で保育士が辞められない現実とは?負担が重い職場の特徴と抜け出し方

yura
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保育士として働いていると、

「人手が足りなくて辞められない」

「辞めたいって言えば同僚に負担がかかる…」

そんな葛藤を抱えたまま、毎日なんとか気力だけで働き続けている保育士は多くいます。

ただ、この辞められない状況は保育士個人の問題ではなく、業界全体が抱える構造的な課題でもあります。人手不足が常態化している園では、働く職員の負担が増えるだけでなく、子どもたちの安全や保育の質にも影響が出やすくなります。

この記事では、保育士が人手不足で辞められない現実、その背景にある園の特徴、辞めどきを見極めるポイント、そして限界を迎える前にできる選択肢について丁寧に解説します。

yura(筆者)
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Profile
大学で4年間保育・幼児教育について学んだ後、保育士資格、幼稚園教諭一種免許を取得。卒業後は保育園で保育士として4年間勤めました(1・2・3歳児クラス経験あり)。結婚後は、保育事務に転職。現在は時間に融通の利く保育士パートとして勤務しています。

人手不足の園で保育士が辞められないと感じる理由

業務量が多く、一人ひとりの負担が大きい

人手不足の園では、日常の業務量が職員数に対して明らかに不足しているため、誰かが辞めるとその負担がさらに増える構造になっています

そのため、辞めたい気持ちを抱えていても「自分が抜けたら他の先生がもっと大変になる」と考えてしまい、退職を切り出す気力さえ奪われてしまいます。

園長や上司が圧をかけてくる

実際に、園長や主任が暗黙の圧力をかけてくる場合もあります。

「今辞められると困る」「せめて〇〇まではいてほしい」などと言われ、まるで辞めることが悪いことのように感じてしまうのも、保育士が辞められないと感じる大きな理由の一つです。

子どもや保護者に申し訳ないと感じる

さ保育士は子どもへの責任感が強い職種です。クラスの子どもたちのことを思うと「この時期に辞めたら子どもたちが不安定になる」と考えてしまい、自分の気持ちよりも周囲を優先しがちです。

しかし、この自己犠牲の積み重ねが心身の限界を招くケースは少なくありません。

yura(筆者)
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実際に私の友人もブラックな幼稚園で働いていますが、「子どもや保護者の事を考えると辞められない」と言っていました。私からしたらもっと自分自身のことを考えてほしいと思いますけどね…。

年度途中だと辞めづらい

保育士は年度途中に辞めるのは良くないという思い込みを強く抱きやすい職業です。これは、他の職種にはあまり見られない保育業界特有の文化や構造が背景にあります。

特に担任を任されている場合は、年度途中で辞めることに対してより強い罪悪感を抱きやすくなります。

しかし、こうした年度途中は辞めてはいけないという雰囲気はあくまで園側の都合や文化によるものであり、法的な強制力はありません。実際には、体調不良や過度なストレス、家庭の事情など個人が持つ事情の方が優先されて当然です。

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保育士が辞める権利

まず大切なのは、「人手不足を理由に辞めてはいけない」という法律は存在しないということです。後ろめたさを感じる必要はありません。

正社員でもパートでも、退職の意思は法律で保障されている

民法627条により、労働者は自由に退職できます。

  • 正社員の場合:原則2週間前に申し出れば退職可能
  • 有期契約の場合:やむを得ない理由があれば途中退職も可能

ただし、保育園によっては退職は1ヶ月以上前に申し出ることなどのルールが定められている場合があります。民間の園では特に規則が厳しいこともあるので、まずは就業規則や雇用契約書を確認しましょう

人手不足は労働者の責任ではない

人員配置の調整や採用活動は園の責任であり、個々の保育士が背負うべきものではありません。「辞めたら迷惑がかかる」という気持ちは理解できますが、労働環境が原因で心身を壊してしまっては本末転倒です。

引き止めは違法ではないが、強制はできない

引き止めること自体は違法ではないものの、

  • 辞めさせない圧力
  • 退職届を受け取らない
  • 「後任が見つかるまで」と言い続ける

などは労働者の権利を妨げる行為です。

つまり、「辞められない」と言われても、辞める権利はあなたにあるということをまず理解することが大切です。

また、言った言わないのトラブルを避けるために、必ず退職届を用意しましょう(園指定の書式がある場所もあり)。

法律では退職届に記載した日付から2週間後に辞めることが可能になります。

保育士転職なら

辞めどきの判断基準:この状態なら早めに動くべき

心身に不調が出ている

眠れない、朝泣きそうになる、日常的に頭痛や腹痛がある、このような症状は明確なサインです。健康より大切な仕事はありません。

管理職が改善の意思を見せない

人手不足が深刻でも、園長や法人が問題を改善する意思がなければ状況は変わりません。対処が遅い園は長期的に限界を迎えやすい環境です。

職員の離職が続いている

次々に退職者が出る園は、内部の問題を抱えている場合が多いです。人が辞めるたびに負担が増えるため改善は期待しにくいです。

yura(筆者)
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私が以前働いていた園でも、園長に不満を持ったベテランの先生3人が一気に辞めたことがありましたね。私も結婚を理由に辞めましたが、一番は自分の人生なので。

人手不足の園に共通する見分け方と特徴

人手不足が常態化している園には、いくつか共通点があります。転職活動の際、園見学や求人票などでチェックしましょう

離職率が高い園

これはいわずもがなですね。常に求人を出している、職員が一気に入れ替わる、若手が長続きしないなどの傾向がある園は、人手不足が慢性化している可能性が高いと言えます。

園見学時に職員の年齢層をチェックすることで、施設の雰囲気や長期的な安定性などを垣間見ることができます。年齢バランスが良い園は、離職率が低い可能性があるでしょう。

職員が常に疲れている空気感がある園

園見学の際に、職員の表情が暗い、声かけがおざなり、活気が感じられないなどの雰囲気がある場合は、働く余裕がなくなっている可能性があります。職員だけでなく、子ども達の様子や表情も見ておきましょう

保育の質が下がっている園では、人手不足が原因で職員間の連携も崩れやすく、日常の業務に追われて職場全体が疲弊しています。

管理職のマネジメント不足が見られる園

園長や主任が現場の状況を把握していない、問題が起きても対処が遅い、特定の職員に負担が集中しているなどの状況は、人手不足を解消するための体制が整っていない証拠でもあります。

人が辞めても根本的な改善が行われず、そのまま次の職員に負担を押し付ける構造になってしまいます。

「でも、園の実際の内部情報なんて働いてからじゃないと分からないし…」

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おわりに

職場の人手不足はあなたの責任ではありません。辞められないと感じるのは自然なことですが、辞める権利は誰にでも保障されています。心身を守りつつ、より働きやすい環境を探すことも立派な選択です。

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