新卒の保育士面接|回答例と準備のコツを徹底解説

新卒で保育士として働くためには、面接で自分の想いや人柄をしっかり伝えることが大切です。しかし、新卒者にとって面接は不安なもの。この記事では、保育士志望の新卒生が面接でよく聞かれる質問と回答例を多数紹介し、好印象を与えるための準備のコツまで徹底的に解説します。

面接前の準備で大切なポイント
✅ 志望園の情報をしっかり調べる
ホームページ、パンフレット、園のSNSなどで理念や取り組みを確認し、自分の考えと照らし合わせておきましょう。
✅ 自己分析を丁寧に行う
実習や学生生活のエピソードを具体的に振り返り、自分の強み・改善点を整理します。
✅ 笑顔・挨拶・言葉遣いに注意する
面接では内容だけでなく「人柄」も重視されます。明るく丁寧な受け答えを意識しましょう。
✅ 具体的な体験やエピソードを混ぜながら話す
面接官は、履歴書には書いていない部分を知りたいと思っています。模範的な回答だけではなく、「自分が体験したエピソード」も織り交ぜながら話すと自己アピールにつながるでしょう。
✅ 模擬面接をして練習する
友人や先生、アドバイザーと練習を重ねることで、実際の面接でも落ち着いて話せるようになります。
新卒保育士の面接でよく聞かれる質問と回答例
1. 自己紹介をしてください
目的:緊張をほぐし、基本的なコミュニケーション力を見るため
回答例: 「〇〇保育専門学校で保育士資格取得のための学びを深めてまいりました。子どもの個性を尊重した保育を大切にしており、実習では0歳児と2歳児クラスを経験しました。これまでの学びと経験を活かし、子どもたちに寄り添える保育士を目指しています。」
2. なぜ保育士になろうと思ったのですか?
目的:職業選択の動機と熱意を確認するため
回答例: 「小学生の頃に弟の面倒を見る機会が多く、子どもと関わることの楽しさを感じました。その後、保育実習などを通して、子どもたちの成長を近くで支える保育士という仕事に強い魅力を感じ、志望いたしました。」
3. 自己PRをしてください
目的:自分の強みを適切に伝えられるかを確認するため
回答例: 「私の強みは相手の話を丁寧に聞き、柔らかく対応できる点です。実習先でも、子どもが落ち着いて話せるように目線を合わせたり、安心感を持てるように意識して接していました。保護者や同僚との関係づくりでも、この姿勢を活かしていきたいです。」
4. あなたの長所と短所を教えてください
目的:自己分析ができているか、性格と職務の適性を見るため
回答例: 「長所は丁寧に物事に取り組む姿勢です。実習先でも子どもの行動をよく観察し、一人ひとりに合った声かけを心がけました。短所は緊張しやすいところですが、最近では事前準備を徹底することで少しずつ克服しています。」
5. 保育実習で印象に残っているエピソードを教えてください
目的:実践力・現場感覚の有無を確認するため
回答例: 「2歳児クラスで実習した際、気になる子どもが泣き続けていて困っていました。担任の先生がその子の好きな遊びや落ち着くタイミングを教えてくれたことで、少しずつ心を開いてくれました。子どもに合わせた関わりの大切さを学びました。」
6. 困難をどう乗り越えましたか?
目的:課題への取り組み姿勢を確認するため
回答例: 「ピアノの演奏が苦手でしたが、実習や就職に備えて、毎日少しずつ練習を重ね、発表会用の簡単な曲を弾けるようになりました。努力すれば成果が出るという経験になりました。」
7. どんな保育士になりたいですか?
目的:将来像・向上心・園とのマッチングを見るため
回答例: 「子どもたちが安心して自分らしく過ごせるような、温かく見守る存在になりたいです。たとえば、子どもが泣いていたり不安を抱えている時には、その子の気持ちをしっかり受け止め、目線を合わせてやさしく声をかけるように心がけたいです。また、日々の生活や遊びの中で小さな成功体験を積み重ね、自信につなげていけるようサポートしていきたいです。」
8. 当園を志望した理由は?
目的:園の理解度と志望動機の具体性を確認するため
回答例: 貴園の保育理念である、『自分や友達を大切にするやさしい子ども』に共感して、先日園見学をさせていただきました。子どもたちが友達と関わり合うことで育まれる思いやりの心を、自分も支えていきたいと思いました。」
9. チームで働くときに大切にしていることは?
目的:協調性や人間関係構築力を評価するため
回答例: 「周囲の意見を尊重することを大切にしています。学生時代のグループワークでも、自分の意見を伝えると同時に、他の人の意見をしっかり聞きながら進めることを意識していました。」
10. 幼稚園ではなくなぜ保育園なのですか?
目的:保育園志望の理由の明確さを確認するため
回答例: 「子どもの発達段階の早い時期から関われる点に魅力を感じたためです。乳児期から生活や基本的な習慣を支える保育園の役割に共感し、保育士として成長を支えていきたいと考えました。」
11. 保護者対応に不安はありますか?
目的:現実的な意識を持っているか確認するため
回答例: 「初めは不安もありますが、実習での送り迎えの際に保護者と接した経験から、日々の小さなコミュニケーションが信頼関係につながることを実感しました。経験を積みながら、丁寧に対応できるようになりたいです。」
12. 何歳児を担当したいですか?
目的:適性や希望の年齢層を確認するため
回答例: 「実習では1歳児クラスを担当し、成長が著しく個々の発達に寄り添う保育の大切さを学びました。乳児の発達を支える保育に特に興味があるため、0~2歳児を担当できたら嬉しいです。」
13. シフト勤務に対応できますか?
目的:勤務条件への理解・柔軟性の確認
回答例: 「早番・遅番についても承知しております。仕事の一環として責任を持って対応したいと考えております。」
その他、聞かれやすい質問リスト(確認しておこう)
- どんな時にやりがいを感じますか?
- 苦手な作業はありますか?どう克服していますか?
- 将来、どんな分野に挑戦してみたいですか?(乳児・幼児・障がい児保育など)
- アルバイトやボランティアの経験について
- 自分の性格を一言で表すと?
- ピアノ・製作・運動、どの分野が得意ですか?
まとめ

新卒保育士の面接では、「経験が浅いから不利」ではなく、「素直さ」「学ぶ姿勢」「保育への熱意」が何より評価されます。この記事で紹介した質問と回答例を参考に、しっかりと準備を整えて、自信を持って面接に臨んでください。
あなたの保育士としての第一歩が、良いスタートになりますように