保育士・幼稚園教諭がブラック園を見抜くためのチェックポイント9選【元保育士が解説】

保育士・幼稚園教諭として働く上で、もっとも避けたいのがいわゆる「ブラック園」。精神的にも肉体的にも大きなダメージを与えられる職場であり、一度入ってしまうと退職するのも簡単ではありません。
私(筆者)は大学で保育・幼児教育の勉強をし、就職後も保育園や幼稚園で働いているので周りも保育士や幼稚園教諭として働いている方が多いです。聞く話だと周りの友人は「園長のパワハラがひどい…」とか、職場の先輩は「以前働いていた園では夜0時頃まで作業してたことがある」など…。
この記事では、元保育士である私が聞いた体験談をもとに、ブラック保育園を見抜くための具体的なチェックポイントを10個紹介します。就活や転職活動中の保育士さんは、ぜひ参考にしてください。

ブラック園を見抜くためのチェックポイント

1. 求人票と現実が大きく違う
まず、求人票で提示されていた内容と実際の労働条件が大きく異なる園は要注意です。給与、勤務時間、残業の有無など、入職後に食い違いが発覚すると不信感が募ります。

2. 残業代が出ない・サービス残業が常態化
保育業界では残業がある程度発生します。しかし、園側が「残業代を支払わない」「サービス残業が当たり前」などの態度を取っている場合、ブラックの可能性が高いです。
園見学で「行事はどの程度の規模で行われているのか」、「クラスに補助の保育者は付くのか」など聞いてみて、実際の仕事量を探ってみるのもいいかもしれませんね。
3. 離職率が異常に高い
毎年、多くの職員が入れ替わる園は、職員が定着しない原因があります。離職率が高いということは、職場環境に問題があると考えてよいでしょう。
4. 園長や主任の態度が威圧的・独裁的
園長や主任が職員に対して威圧的だったり、高圧的な言動を取っていたりする園は、職場の空気が悪くなりがちです。こうした園では、精神的なストレスが非常に高くなります。
5. 職員同士の人間関係が悪い
職員同士の人間関係が悪い園は、保育士の精神的負担が非常に大きくなります。園見学時には、職員同士のコミュニケーションや表情などをよく観察しましょう。
6. 園児に対する対応が雑・乱暴
職員が園児に対して雑に扱ったり、感情的に怒鳴ったりしている園は、職場環境が荒れている証拠です。見学の際に園児への接し方や園児の表情をしっかり観察しましょう。
7. 保護者とのトラブルが多い
保護者からのクレームやトラブルが多い園も要注意です。保護者対応がうまくいっていないと、職員に負担が集中しやすく、ストレスが増大します。口コミサイトなどであらかじめ調べてみるのもおすすめです。
8. 休暇が取得できない・取得しづらい
休みを自由に取得できない環境は、労働環境として健全とは言えません。特に、有給休暇を申請すると嫌味を言われたり、取得を拒否されたりする場合はブラック園の可能性が高いでしょう。園見学で産休や育休を取っている方はいるのか聞いてみるのもいいですね。
9. 職員研修や教育がほとんどない
職員の教育や研修にまったく力を入れていない園は、職員の成長を重視していない可能性があります。職員が使い捨てにされやすい環境であるため注意が必要です。
実際のブラック園エピソード(例)
ここからは私が勤めていた園で実際に合ったエピソードや、友人、先輩などから聞いたブラック園エピソードを紹介します。(あくまで筆者が聞いたエピソードです)

園長に仕事のことから私自身の容姿のことまで散々けなされた…。(保育園勤務)

園で使用するカメラを自費で買えと言われ、経費も下りなかった…。(保育園勤務)

休日に園長の家の草むしりをさせられた…もちろん給料は出ない…。(幼稚園勤務)
なんかもうすべて論外ですね…なぜそんな園が潰れてないのでしょうか…。
もしブラック園だったら…転職も一つの手段
冷静に考えながら、他の保育施設に目を向けてみるのも選択肢の一つです。もし「もうこの園を辞めたい!」と思っている方は、参考にしてみてください。
1. 転職サイトに登録して情報収集
保育士専門の転職サイトに登録して求人情報や口コミを徹底的に調査しましょう。
2. 園見学を積極的に行う
普段の業務で忙しいかもしれませんが、もし今後転職を考えているのであれば園を見学し、職員の雰囲気や園児への対応、園の環境などを自分の目で確かめてみましょう。私は理想の職場を見つけるには園見学が一番だと考えています。
また、園見学を受け付けている園は、見学者を受け入れる余裕があるとも考えられるでしょう。

3. 信頼できる人に相談
信頼できる友人(同業者だとなお良い)に転職を考えていることを相談し、情報交換ができると良いですね。
最後に

ブラック保育園で働き続けると、身も心も擦り減ってしまいます。あなたがもし今の環境を変えたいと思っているのであれば、この記事を参考に自分に合った健全な職場環境を見つけてくださいね。