【例文あり】ブランクあり保育士のための志望動機・自己PR書き方マニュアル【復職の履歴書】

「保育士としてもう一度働きたいけれど、ブランクがあることが不安……」そんな悩みを抱える方に向けて、この記事ではブランク期間がある保育士の方でも好印象を与えられる志望動機と自己PRの書き方を、実例とともに丁寧に解説します。
履歴書や職務経歴書は、あなたの第一印象を左右する大事な書類。ブランクがあるからこそ、「どのように伝えればポジティブな印象になるか」を意識することが大切です。

ブランクは“弱点”ではなく“経験”として活かせる
ブランク=マイナスと考えるのではなく、
- 子育てや介護で得た経験
- 前職で培った人間関係や現場対応の力
などを前向きに言語化することで、応募先に好印象を与えることができます。
志望動機の基本構成(ブランクあり保育士向け)
志望動機は以下の4ステップで構成すると伝わりやすくなります。
- 保育士として復職したい理由(ブランクから復帰を志す理由)
- その職場(園)を選んだ理由
- 自分が貢献できること(経験・スキルの活かし方)
- 今後の目標・成長意欲

自分の実際の経験などを盛り込むと、さらに良い文章になるしょう。
志望動機の例文
30代・子育てブランク5年の場合
志望動機(例文)
子育てのため5年間保育の現場を離れておりましたが、子どもの成長を見守る中で改めて子どもと関わる仕事のやりがいを実感し、復職を決意いたしました。 貴園の「子どもの主体性を尊重する保育方針」に強く共感し、自分自身もそうした保育を実践していきたいと感じました。前職では3年間、0〜2歳児クラスの担任を経験し、特に保護者との信頼関係づくりを大切にしてきました。子育て経験も活かしながら、子ども一人ひとりに寄り添える保育を実現したいと考えております。
40代・介護ブランク3年の場合
志望動機(例文)
親の介護のために現場を離れておりましたが、介護が一段落したことを機に、再び保育の仕事に携わりたいという思いが強くなりました。介護の経験を通じて培った「相手の立場に立って行動する力」や「状況を的確に判断する力」は、保育の現場でも大いに役立つと考えております。前職では、3歳児クラスを担当し、子ども一人ひとりに合わせた保育を心がけてきました。今後は介護経験も糧として、子どもたちの成長を丁寧に支えていける保育士を目指したいと思います。
40代・ブランク7年(異業種→保育復帰)の場合
志望動機(例文)
出産・育児に加えて、パート勤務で一般企業に勤めておりましたが、子どもと接する中で「やはり自分には保育の仕事が合っている」と強く感じるようになり、復職を希望しております。前職では3歳児クラスの担任を担当し、行事の企画や保護者対応に注力しておりました。異業種で得た事務処理能力やマルチタスク力も、今後の保育現場で必ず役立てられると考えております。
自己PRの基本構成(ブランクあり保育士向け)
自己PRは「強み」+「具体的エピソード」+「仕事への応用」で構成します。
よくある強みの例
- 保護者対応力
- 柔軟な人間関係構築力
- 丁寧な連絡・報告
- 子育て経験に基づく共感力
- コツコツと継続できる真面目さ
自己PRの例文
30代・子育てブランクの場合
自己PR(例文)
私の強みは「相手の立場に立って考える力」です。前職では保護者対応を丁寧に行い、園と家庭の連携を深めることに注力してきました。子育ての中でも、子どもの小さなサインを読み取って対応する力が身につき、それは保育にも通じると考えています。家庭での経験を、保育現場に戻ってからも存分に活かしていきたいと思っています。
40代・介護ブランクの場合
自己PR(例文)
私の強みは「相手の立場に立って考える力」です。前職では保護者対応を丁寧に行い、園と家庭の連携を深めることに注力してきました。ブランク期間中は家族の介護にあたっておりましたが、相手の気持ちに寄り添いながら行動するという点で、保育にも通じるものが多くあると感じています。また、介護を通じて多職種との連携やスケジュール管理の大切さも学びました。今後はその経験を活かし、チームの一員として子どもたちの健やかな育ちに貢献していきたいと考えております。
異業種から復職(一般事務→保育復帰)
自己PR(例文)
保育士として5年勤務した後、家庭の事情で事務職に転職しました。その中で培ったパソコンスキルや正確性、効率的なスケジュール管理力は、保育業務の準備や記録業務にも応用可能だと考えています。異業種経験があるからこそ、保育の現場でも多角的な視点で業務に取り組めると自負しております。
ブランクをカバーするための具体的な工夫
① 保育関連の研修やセミナーへの参加
- 最新の保育動向や保育指針を把握していることをアピールできます。
- 無料〜低価格で受けられるオンライン講座も豊富です。
② 子育て・介護経験を“対人スキル”として表現
- 子育て経験 → 子どもの行動理解力
- 介護経験 → 思いやり、状況判断力
③ 勤務意欲・長期的な勤務希望を明示
- 「長期的に安定して働きたい」「今後は保育に集中できる環境が整った」などを添えると好印象です。
書類作成の前にやっておきたい準備
- 自分のブランク期間とその理由を整理する(事実+得たこと)
- 保育観を言語化しておく(どんな保育をしたいのか)
- 働きたい勤務形態・園の方針をリストアップする
まとめ|ブランクは“強み”に変えられる

保育士としてのブランクは、ただの空白期間ではありません。その間に得た経験や気づきを言語化し、保育現場でどう活かせるかを明確にすることで、他の応募者との差別化ができます。
「伝え方」次第で、ブランクはあなたの大きな強みにもなります。自信を持って、自分らしい志望動機と自己PRを作成していきましょう。
あなたの保育士復帰が実現することを、心から応援しています。