主婦や保育士でもベビーシッター副業はできる？【保育士パート主婦が教える】

「今の家計に、あと少しだけ余裕があれば…」

そう感じたことはありませんか？

私は、保育士パートをしていますが、フルタイムに戻るのは体力的にも家庭的にも難しい。そんな中で私がやってみたのが、ベビーシッターの副業でした。

この記事では、ベビーシッターの仕事内容、主婦・保育士にベビーシッターが向いている理由、必要な資格、向いている人などを詳しく解説します。

yura(筆者)

Profile

大学で4年間保育・幼児教育について学んだ後、保育士資格、幼稚園教諭一種免許を取得。卒業後は保育園で保育士として4年間勤めました(1・2・3歳児クラス経験あり)。結婚後は、保育事務に転職。現在は時間に融通の利く保育士パートとして勤務しています。

ベビーシッターの仕事内容とは？

ベビーシッターとは、保護者に代わって一時的に子どもを預かり、家庭内で保育を行う仕事です。
園での集団保育とは異なり、基本的には一つの家庭につき一人、もしくはきょうだい数名を担当するケースが多くなります。

具体的な仕事内容としては、子どもの安全を見守りながら一緒に遊んだり、食事やおやつの補助、おむつ替えやトイレの介助を行ったりします。年齢や家庭の要望によっては、寝かしつけや簡単な生活習慣のサポート、病児保育、家事、習い事の送迎などを行うこともあります。

子ども一人ひとりと丁寧に向き合える点が特徴です。

主婦・保育士にベビーシッターが向いている理由

スキマ時間で働きやすい

ベビーシッターは、例えば

• 平日の夕方だけ
• 土日の数時間
• 月に数回のみ

といった働き方が可能です。

パートの勤務日数や家庭の予定に合わせて調整しやすく、無理なく続けられる副業という点は主婦にとって大きなメリットです。

保育士資格・育児経験がそのまま強みになる

保育士や育児の経験があると、その経験や専門性がそのまま強みになります。
保護者にとっても安心材料になりやすく、登録型サービスでは保育経験者が優先的にマッチングされることもあります。

最初は「月2万円」から

これはあくまで私の意見ですが、副業としてベビーシッターをするにあたり、最初の目標は月2万円程度が現実的だと思っています。

理由としては、扶養内で働くことを意識する必要がある方もいれば、本業や家庭生活への負担を増やしすぎないこと、そして責任の重い仕事だからこそ、最初は無理をしないことが大切だからです。

例えば、

• 1回3時間 × 時給1,500円
• 月に4～5回

これだけでも月2万円前後になります。

やってみて慣れてきたら、少しずつ時間を増やすといいと思います。

yura(筆者)

続けていくうちに、保護者との信頼関係ができて指名をもらえることもあります。

ベビーシッターとして働くのに資格は必要？

結論から言うと、ベビーシッターとして働くために必須となる国家資格はありません。

保育士のように、法律で資格保有が義務づけられている職業ではないため、無資格でもベビーシッターとして活動すること自体は可能です。

ただし、「資格が不要＝誰でも簡単にできる仕事」というわけではありません。子どもの命と安全を預かる仕事である以上、保護者側はシッターの知識や経験を非常に重視します。

yura(筆者)

親としては、やっぱりプロのシッターさんに子どもを預けたいですよね。

ベビーシッターとして持ってると強い代表的な資格

保育士資格

最も評価されやすいのが、やはり保育士資格です。保育士資格を持っていることで、子どもの発達や安全管理に関する基礎知識があると判断されやすく、保護者からの信頼も得やすいです。

幼稚園教諭免許

幼稚園教諭免許も、ベビーシッターとして働く上で十分に評価される資格です。

「幼児対応が得意」「遊びや関わり方を理解している」といった評価につながりやすく、
保育士資格と同様、保護者に安心感を与える材料になります。

公益社団法人全国保育サービス協会(ACSA)の認定ベビーシッター資格

公益社団法人全国保育サービス協会は、家庭訪問型保育(個別保育)＝ベビーシッターの専門性向上を目的に「認定ベビーシッター」資格認定制度を運営しています。

ACSAの認定ベビーシッター資格を取得する代表的な方法は次の2通りです。

1. 協会が実施する研修会を受講し、認定試験を受験する方法。
   協会が実施する研修会を修了した方が認定試験を受験することができます。合格すると「認定ベビーシッター」資格が付与されます。
2. 認定資格取得指定校で在宅保育科目を履修して卒業
   「認定ベビーシッター資格取得指定校」として協会が指定した保育士を養成する学校において、保育士資格取得のための指定科目のほかに「在宅保育」に関する科目を履修し単位を取得し、卒業（卒業見込みを含む）すると「認定ベビーシッター」資格が付与されます。

参照元：公益社団法人全国保育サービス協会(ACSA)・認定ベビーシッター資格認定制度

日本能力開発推進協会(JADP)のベビーシッター資格

日本能力開発推進協会は、職業実務能力の向上や教養の証明を目的に、幅広い分野の資格を認定する団体であり「ベビーシッター資格」はその一つです。

指定された教育機関でカリキュラムを修了すれば、在宅で資格試験に挑戦できます。忙しい主婦や仕事・子育てと両立したい人向けの資格として人気があります。

参照元：日本能力開発推進協会(JADP)・ベビーシッター

救命・応急手当関連の講習

小さな子どもを預かる仕事である以上、応急手当や救命に関する知識があることは大きな強みになります。

看護師のベビーシッターさんも保護者からは人気です。

登録型サービスによっては、こうした講習の受講を推奨、または必須条件としている場合もあります。

ベビーシッターに向いている人の特徴

子ども一人ひとりと丁寧に向き合うのが好きな人

ベビーシッターの仕事は、基本的に少人数、もしくは一家庭単位で子どもを見る働き方です。集団保育のように全体を一気にまとめるのではなく、目の前の子どもに合わせて関わる力が求められます。

そのため、その子のペースを尊重した関わりができる人は、ベビーシッターの仕事に向いているでしょう。

安全管理や責任感がある人

ベビーシッターは、他人の大切な子どもを預かる仕事です。遊びやお世話だけでなく、事故やケガを未然に防ぐ意識が欠かせません。

• 危険な行動を予測できる
• ルールや約束をきちんと守れる
• 少しの違和感でも報告できる

こうした姿勢を自然に持てる人は、保護者からも信頼されやすく、継続的な依頼につながりやすい傾向があります。

保護者とのコミュニケーションを丁寧に取れる人

ベビーシッターの仕事では、子どもだけでなく保護者との関係づくりも重要です。引き継ぎや報告、詳細の確認(アレルギー、生活習慣、特別な要望…)など、細かなコミュニケーションが欠かせません。

分からない点は確認し、トラブルを未然に防ぐやり取りができる人は、ベビーシッターとして安心感を持たれやすいです。

yura(筆者)

育児経験のある方なら、保護者の悩みに共感し、寄り添ってコミュニケーションを取ることもできるでしょう。

副業する際の注意点

就業規則違反にならないか確認する

副業を禁止している職場での副業は懲戒の対象になる可能性があります。

就業規則で副業禁止と定められている職場もあるため、不安な場合は会社に相談を。

確定申告・税金の知識も最低限必要

本業の給与所得があるかつ、副業の年間の所得が20万円を超えると確定申告が必要です。

例えば、月に2万円ずつ副収入があると、12ヶ月で24万円となるため対象になります。

もし不安な方は、税理士に相談しましょう。

所得税だけでなく住民税にも注意

副業で収入があると、その分住民税が増加します。

本業の給与にかかる住民税に加えて、副業分の住民税が合算されるため、勤務先に副業がバレる可能性があります。

もしバレたくない方は、住民税を自分自身で納付する「普通徴収」ができるようにしましょう。自治体によっては自身で副業分の住民税を納めることが可能です(できない自治体もあるので注意)。

社会保険の取り扱い

正社員の場合

• 週30時間以上勤務する正社員は、健康保険・厚生年金に本業で加入していれば、副業先での加入は不要。
• ただし、副業が「別の会社で週20時間以上」などの条件に該当すると、副業先でも保険加入義務が発生する可能性あり（いわゆる「ダブルワーク厚生年金」）。

パート・アルバイトの場合

• 勤務時間が少なく社会保険に未加入の場合でも、複数の仕事を掛け持ちして収入が年間130万円を超えると、扶養を外れて国民健康保険＋国民年金の支払いが必要になります。
• 特に夫の扶養に入っている場合、扶養から外れるタイミングを見誤ると負担が増加します。

体調とメンタルの管理を最優先に

ベビーシッターの仕事は体力を消耗します。

副業を始めたことで本業や育児に支障が出ないよう、無理せず、少しずつ始めることが大切です。

おわりに

ベビーシッター副業は、

• 主婦
• 保育士・保育補助経験者
• パート勤務中

といった立場の人にとって、無理なく続けられる副業です。

ぜひ挑戦してみてください。