保育士復職が不安…ブランクがあっても働ける職場の見つけ方【保育士が解説】

「もう一度、保育士として働きたい気持ちはある…」

「でもブランクがあるのが不安で、一歩が踏み出せない」
保育士として現場を離れた経験がある方なら、こうした気持ちを一度は抱いたことがあるのではないでしょうか。
私は結婚後に正社員保育士を退職し、しばらくは現場を離れていました。ですが現在はパート保育士として働いています。
復職する時は「ちゃんとやっていけるのか」「周りに迷惑をかけないか」といった不安はありましたね。
この記事では、復職時に不安を感じやすい理由、無理なく働ける職場の見つけ方、不安を一人で抱えずに進める方法、保育士復職を支える制度、復帰前にやるべきことなどについて、保育士の視点から詳しく解説していきます。
保育士復職で「不安」が大きくなる理由

現場感覚やスキルが鈍っている気がする
ブランクがあると、子どもへの声かけや保育の進め方、書類業務などについて「ちゃんとできるだろうか」と不安になる方が多いです。
特に、以前正社員として担任を持っていた経験がある場合、「中途半端な状態で現場に戻るのは迷惑なのでは」と自分を厳しく評価してしまいがちです。
しかし実際には、子どもへの関わり方や安全への意識は、経験としてしっかり身についているケースがほとんどです。
不安を感じるのは、それだけ真剣に保育と向き合ってきた証拠でもあります。

私も復帰直後は「こういう時、どういう声掛けをしてたっけ?」と思う時もありましたが、他の保育士さんの声掛けを見たり、正社員時代の記憶を掘り起こしながら感覚を取り戻していきました。
保育現場が変わっていそうで怖い
数年現場を離れていると、制度改正や保育方針の変化、ICT化の進展などが気になり、「今の現場についていけないのではないか」という不安が生まれます。
ただし、こうした不安はブランクがある人特有のものではなく、新しい職場に入るすべての保育士が感じるものです。
現場が変わっているからこそ、丁寧な引き継ぎやサポート体制が用意されている園も増えています。

あくまで私の感覚ですが、慣れると手書きよりICTの方がとても楽ですね。
「ブランクがある=即戦力になれない」と思い込んでいる
「保育現場は人手不足だから、すぐに動けない自分は歓迎されないのではないか」と考えてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし実際には、ブランクがあることを前提に採用を考えている園は確実に存在します。最初から補助的な立場での勤務を想定していたり、徐々に業務に慣れてもらう方針を取っている園もあります。
不安の多くは、「自分に合う職場がどんな園なのか」を知らないことから生まれているのです。
人間関係への不安
保育士の復職において、仕事内容以上に大きな不安になりやすいのが、人間関係です。
特にブランクがあると、「周りは現役で続けてきた人ばかりなのでは」「自分だけ浮いてしまうのでは」と感じやすくなります。
保育士の仕事はチームワークが欠かせないからこそ、人間関係への不安は決して軽視できません。
ただし、この不安もブランクの有無に関係なく、新しい職場に入る誰もが感じるものです。
重要なのは、「人間関係が不安=復職に向いていない」と決めつけてしまわないことです。
家庭やプライベートと両立できるのかという不安
ブランクの理由が子育てや家庭の事情だった場合、「本当に仕事と家庭を両立できるのか」という不安は特に大きくなります。
急な残業や行事対応、子どもの体調不良時の呼び出しなど、不安になる方も多いでしょう。
「家族に負担をかけてしまうのではないか」「中途半端になってしまうのではないか」と悩み、復職そのものをためらってしまうケースも少なくありません。
しかし現在は、短時間勤務やパート、固定シフトなど、家庭との両立を前提とした働き方を受け入れている園も増えています。
不安の原因は、保育士として働くことではなく、「自分の生活に合わない働き方を選んでしまうのではないか」という点にある場合がほとんどです。
ブランクがあっても働ける職場は、確実に存在する

「ブランクがあるから厳しい職場しかない」と思われがちですが、それは事実ではありません。
実際には、
- 慢性的な人手不足
- 経験者を確保したい事情
- ベテラン保育士の復職ニーズ
などから、ブランクありの保育士を歓迎する園は多くあります。
重要なのは、「どこでもいいから復職する」ことではなく「ブランクがある前提で働ける職場」を選ぶことです。
ブランクがあっても働きやすい職場の特徴

補助やフォローを前提とした配置をしている
復職直後から担任業務を任される職場では、精神的な負担が大きくなりやすいです。
一方で、フリー保育士や保育補助、複数担任制を採用している園では、少しずつ現場感覚を取り戻すことができます。
最初から完璧を求められない環境かどうかは、復職のしやすさを左右する重要なポイントです。
教育・引き継ぎが仕組み化されている
「見て覚えて」「慣れれば分かる」といった文化が強い園は、ブランク復職には向いていません。
一方で、
- マニュアルがある
- 段階的に仕事を任せる
- 聞きやすい雰囲気がある
復職者を受け入れる体制があるかどうかは、園見学や事前の情報収集である程度見極めることができます。
年齢層が偏っていない
職員の年齢層が極端に偏っている園よりも、さまざまな年代や立場の職員が在籍している園の方が、ブランクに対する理解があることが多いです。
過去に復職者を受け入れた実績がある園であれば、安心して働き始めやすいでしょう。
不安を感じるのは情報不足

復職を不安に感じる多くの原因は、情報が足りていないことにあります。
どんな園がブランクに理解があるのか、どの程度の働き方が可能なのかといった情報を個人で集めるのは簡単ではありません。
ブランク復職こそ転職サイトを使った方がいい理由
転職サイトを利用すれば、ブランクOKや復職歓迎の園を事前に紹介してもらえたり、園の雰囲気や教育体制について詳しい情報を得ることができます。
また、「いきなり正社員は不安」「まずはパートから始めたい」といった希望も、第三者を通すことで伝えやすくなります。復職に不安があるからこそ、一人で抱え込まず、相談できる環境を活用することが大切です。
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あなたの経験を必要としている園は、たくさんあります。納得して働ける環境を見つけてみましょう。
保育士復職を支える制度・支援策の条件・メリット・注意点

以下では、特に利用されやすい制度をいくつかピックアップし、それぞれの条件や利用時の注意点を具体的に示します。
就職準備金貸付制度(再就職支援金)
- 概要
復職にあたって引越し、通勤用具、研修費、被服代などにかかる初期コストを、無利子で貸し付ける制度。通常、復職後一定年数勤務すれば返還免除となるパターン。 - 貸付金額の目安
多くの自治体で最大 40万円以内 が多い例。 - 利用要件の例
- 保育所等で週20時間以上勤務予定であること
- 保育士登録後、一定期間経過していること(または資格取得後一定期間)
- 離職期間が1年以上、もしくは勤務経験がない対象者も可(自治体による)
- 免除条件・リスク
通常、復職後2年間の勤務継続が返還免除の条件とされる自治体が多い。途中離職等で免除条件を満たさないと返還義務が発生するケースあり。 - 注意点
貸付の申請締切・手続き条件は自治体によって異なる。復職が決定した後でないと申請できない、または勤務開始1か月以内までなどの条件の自治体もある。
未就学児をもつ保育士向け保育料貸付制度
- 概要
自分の子どもを預ける際の保育料の一部を貸付・補助する制度。復職の障壁を下げる目的。 - 貸付金額・上限例
月額上限2.7万円(1年間)程度と定める自治体も多い。 - 免除条件
2年間保育実務に従事すれば返還免除という例も。 - 注意点
制度の対象年齢(未就学児)や貸付期間などは自治体によって異なるので、自分の住む市区町村の案内を確認する必要あり。
保育士・保育所支援センターのマッチング・支援制度
- 概要
都道府県または指定都市などに設置されている「保育士・保育所支援センター」が、復職希望者と求人をつなぎ、相談、セミナー実施を行う公的機関。利用料は無料が基本。 - 特長・メリット
- 求人情報を早く知れる可能性
- 条件交渉・マッチングのサポート
- 研修・講座を案内してくれる自治体もあり
- 注意点
あくまで支援であり、希望条件すべてが通るとは限らない
復帰前にやるべき準備・力を取り戻す方法

復職後に現場で通用する力をある程度準備しておきましょう。
体力・身体づくり
復帰前から保育士の仕事に耐えられる体を完璧に作る必要はありません。
ランニングや筋トレを無理に始めるよりも、日常生活の中で歩く時間を少し増やしたり、軽くストレッチを取り入れたりする程度で十分です。重要なのは、動く生活リズムに少し慣れておくことです。
また、睡眠・食事・体調管理を見直し、活動に耐える体づくりを意識しましょう。
基本知識・制度・制度改定を学び直す
保育・子育て分野は制度・法律・保育指針などが改定されていることが多いので、最新の「保育指針」「こども・子育て支援制度」「保育所運営指針」などを学び直すと良いでしょう。
復帰前に完璧に理解しておく必要はありません。
国や自治体の公式情報を軽く確認したり、保育系の解説記事を読むだけでも、何も分からない状態からは抜け出せます。
ボランティア・実習機会を活用
「いきなり仕事として復帰するのは不安が大きい」という場合、ボランティアなどの短時間勤務で現場慣れしておくのも一つの方法です。地域の子育て支援施設やイベント、知人を通じた子どもとの関わりなど、必ずしも保育士として働く形でなくても構いません。
こうした場に関わることで、子どもとの距離感や声かけを自然に思い出すことができます。
心構えとセルフマネジメント
疲れや不安を溜め込まないように、休息の取り方や気持ちの切り替え方を意識しておくことも大切です。復帰は不安かもしれませんが、ブランクをマイナスではなく、自身の保育士経験、子育て経験を活かす機会と捉えましょう。
仕事と生活のバランスを崩さないための意識づけも、復帰前の立派な準備の一つです。

まとめ

保育士として復職する際に不安を感じるのは、決して弱さではありません。むしろ、現場を知っているからこそ、現実的に考えられている証拠です。
大切なのは、
- 不安を無理に消そうとしないこと
- ブランクがある前提で職場を選ぶこと
- 一人で抱え込まないこと
です。
「また保育士として働きたい」という気持ちが少しでもあるなら、まずは情報を集めるところから始めてみてください。相談するだけなら、今の生活を変える必要はありません。
不安なままでも、一歩踏み出す方法はあります。
