保育士に人気のデスクワーク職5選|未経験OKの求人が多い業界とは?

「体力的にきつい…人間関係がしんどい…」

「土日休みの仕事に変えたい」
とはいえ、
- PCスキルに自信がない
- 保育士経験しかないけど大丈夫?
- 事務職・デスクワークって何をするの?
といった不安を抱える方も多いものです。
実は、保育士はコミュニケーション力・調整力・事務処理能力などが評価されやすく、未経験でも採用されやすいデスクワーク職が数多く存在します。
この記事では、筆者が実際の転職経験も踏まえながら、保育士に人気のデスクワーク職5選と、未経験でも採用されやすい理由・有利になる資格などを詳しく解説します。

保育士がデスクワークへ転職する人が増えている理由

まずは、なぜ保育士からデスクワークへの転職が増えているのでしょうか。
体力的負担が大きい
保育士の仕事は、立ち続け・抱っこ・外遊び・全身運動など体力が必要な場面が多く、20〜30代でも「腰を痛めた」「疲れが取れない」という声が多くあります。
デスクワークは体力負担が少なく、長く働きやすい点が魅力です。
持ち帰り仕事・サービス残業など負荷が大きい
保育の仕事は子どもや保護者、同僚との関わりに加え、製作活動の準備、行事準備、書類業務など仕事量が多く、保育士一人ひとりの負担が大きいです。
デスクワークは、仕事内容が明確で業務範囲が比較的定められているため、ストレスが軽減されることがあります。
土日休み・定時退社の職場が多い
デスクワーク職には土日祝休みや定時退社が可能な職場が多く、生活リズムを整えやすい点も魅力です。
保育業界は土曜保育や行事準備で休みが不規則になりがちですが、デスクワークへの転職で生活が安定することを期待する人が多いと言えます。
ライフスタイルを整えたい保育士に人気です。
保育士の経験が活かせる場面が多い
意外と知られていませんが、保育士の経験は以下の点で評価されます。
- コミュニケーション能力が高い
- 報連相がスムーズ
- 事務作業・書類管理の経験がある
- 多数の関係者と調整する力がある
これらは事務職に必要なスキルそのものです。
保育士に人気のデスクワーク職5選

ここから、実際に保育士に人気の高いデスクワーク職を紹介します。
「未経験OK」「女性が働きやすい」「保育士経験が活かせる」という視点で厳選しています。
一般事務(事務職)|最も人気&採用の裾野が広い
主な仕事内容
- データ入力
- 電話対応
- 来客対応
- 書類作成・管理
- 社内サポート業務全般
仕事内容がシンプルで覚えやすいため、未経験OKの求人が多く、保育士にも最も人気の高い職種です。
未経験でも採用されやすい理由
保育士は日々連絡帳や児童票、行事計画書など多くの書類を扱っています。とくに、分かりやすく正確に情報を記入したり期限を守って提出する習慣は、企業の事務作業でも高く評価されます。
また、電話対応や来客対応では保護者対応で培った丁寧なコミュニケーション力が活かせるため、企業側にとっても安心して任せられる人材だと判断されやすい点があります。
向いている人
- コツコツ作業が好き
- 人と話すのが苦ではない
- 安定した働き方を望む
企業の受付・総務アシスタント
主な仕事内容
- 来客対応
- 電話・メール対応
- 備品管理
- スケジュール調整
- 社内事務サポート
「人と接する仕事」+「デスクワーク」の要素がバランスよく、保育士のコミュニケーション力が活きます。
採用されやすい理由
保育士が採用されやすいのは、まず第一に接遇スキルが非常に高いからです。日々の保育の中で保護者と向き合い、ときには説明や相談に乗る場面も経験しているため、丁寧さや気配りのある話し方が自然に身についています。
また、小さな変化に気づける観察力や、場の空気を読みながら柔らかい対応ができる点も企業にとって大きなプラスとなります。
向いている人
- 明るい対応ができる
- 人と接することが好き
コールセンター(問い合わせ対応)
主な仕事内容
- お客様からの問い合わせ対応
- データ入力
- 案内業務
- マニュアルに沿った対応
座り仕事で、研修が充実している企業が多いのが特徴です。
採用されやすい理由
保育士が採用されやすい理由は、聞く力と言葉の選び方に優れている点です。保育士は保護者とのコミュニケーションで、相手の気持ちに寄り添いながら話を丁寧に聞くスキルを日常的に磨いてきました。相手が何を求めているのか、言葉にされていない不安を読み取る力は、コールセンターの業務でもそのまま活かせます。
求人によっては在宅勤務ができることも。
向いている人
- 電話対応に抵抗がない
- 人の話を聞くのが得意
- マニュアルに沿って動くのが好き
保育園運営会社(本部スタッフ)|保育士経験が武器になる
主な仕事内容
- 園から上がってくる書類の確認・管理
- 労務・勤怠の管理(園長や職員のサポート)
- 保育士の採用活動のサポート
- 行政手続き(助成金申請・報告書作成など)
- 本部としてのマニュアル整備
- 園長・施設長との連絡・調整業務
いずれもPCを使った事務作業が中心で、複数の園が現場で働きやすいよう支援する役割を担います。
採用されやすい理由
保育士経験は、保育園運営会社の本部業務と極めて相性が良く、実際に保育園で働いた経験があると園側が必要とするサポートや、繁忙期・行事などの動きを理解しやすく、本部としてのコミュニケーションがスムーズになります。
また、保育士経験があることで職員の悩みや現場の課題をしっかり理解できます。労務相談や研修企画など、現場を知っている人材を求める運営会社は多いため、保育士経験は大きな武器になります。
向いている人
- 保育園の運営面・仕組みづくりに興味がある
- 現場の働きやすさを改善する仕事に魅力を感じる
- 書類作成やPC業務が好き
- 保育業界の経験を活かしつつ、体力負担を減らしたい
保育園・幼稚園の事務スタッフ|経験者は特に強い
主な仕事内容
- 園の書類作成
- 行事準備
- 経理・会計業務
- 電話・窓口対応
- 備品や教材の発注・在庫管理
- 職員のサポート
採用されやすい理由
保育士の経験がそのまま活かせるため、採用されやすいデスクワーク職の一つです。筆者自身もこの道に進みましたが、園の仕組みを理解しているという点が非常に評価されました。
保育の流れ、行事の準備の大変さ、職員同士の動き方など、園で働いた経験がある人にしか分からない現場の感覚を持っていることは貴重です。園側も、未経験者よりも保育現場を理解している人を採用したほうがスムーズな運営ができるため、保育士からの転職を歓迎する傾向があります。
さらに、丁寧な保護者対応ができることは事務職としても評価されるポイントです。
向いている人
- 保育から完全に離れたくない
- 子どもと接する機会はほしい
- 園の運営に興味がある

行事の裏方や保育のサポートに入ることもあるため、少しだけ子どもと関わる園もあります。

デスクワークへ転職するために

デスクワーク転職で有利になる資格(なくてもOK)
資格がなくても採用されますが、あるとプラスになるものを紹介します。
- MOS(Word・Excel)
- 日商簿記3級
- コールセンター検定
- ビジネスマナー検定
いずれも数週間〜数か月で取得可能です。
求人を幅広く見る
保育士専門サイトでは扱わない一般企業の求人を見る必要があります。総合転職サイトを併用したほうが成功率が高いです。
「リクナビNEXT」は未経験向け求人豊富で、登録するとスカウトメールが届く仕組みもあります。国内最大級の求人数で、初めてデスクワーク転職を考える方にぴったりのサービスです。
まとめ|保育士のデスクワーク転職は十分可能

保育士からデスクワークへの転職は、決して特別なことではありません。
実際、以下の理由で採用されやすい傾向があります。
- コミュニケーション能力が高い
- 柔軟性・調整力がある
- 事務作業の経験が豊富
- 丁寧な対応力が重宝される
そして、デスクワーク職は、
- 土日休み
- 残業少なめ
- ライフプランを整えやすい
- 長く働ける
といったメリットも多く、保育士からの転職先として非常に人気があります。
保育の仕事に疲れてしまった方、働き方を変えたい方は、デスクワークへの転職は現実的で、成功しやすい選択肢です。
