保育士パートなのに担任?現場の理不尽な実態と正しい対応策

「パートなのに担任を持たされた…」

「契約と違う責任を押しつけられている気がする」
そんな悩みを抱える保育士の声が、近年増えています。本来、パート保育士は補助業務が中心のはずです。
しかし実際には、人手不足や園の都合で担任を任されてしまうケースが多く存在します。
この記事では、保育士パートが担任を任される背景、契約上の問題点、そして無理なく対処する方法を解説します。

そもそもパート保育士とはどんな働き方?

パート保育士の基本的な役割
パート保育士とは、週3〜5日・短時間勤務など柔軟な働き方をする非常勤職員を指します。
主な業務内容は以下の通りです。
主な業務内容(例):
- 正職員のサポート(おむつ替え・食事介助など)
 - 環境整備
 - 製作活動・行事活動の準備、サポート
 - 補助的なクラス対応(副担任・フリーなど)
 
など
本来は、担任保育士の補佐役という立ち位置です。つまり、クラス運営の責任を負う必要はありません。
なぜパート保育士に担任を任せる園があるのか
深刻な人手不足
保育士不足は依然深刻です。
特に地方や小規模園では、正職員を確保できず、「とりあえずパートに任せるしかない」という苦しい状況が発生しています。
経験豊富なパートに頼らざるを得ない
現場では、長年勤務しているパート保育士のほうが実務経験が豊富なことも多いです。
その結果、園長や主任が「〇〇先生なら安心だから担任お願いね」と頼む構造があります。
しかし、それは感謝と責任が釣り合っていない状態でもあります。
契約・労働条件の観点から見た問題点

契約内容と実際の業務が違う場合は「契約違反」
パート契約書に「補助業務」と明記されているのに、担任業務(書類作成・保護者対応・行事責任など)を負わされている場合、これは契約内容の逸脱にあたります。
明確な合意がないまま担任を押しつけられている場合は、改善を求める正当な理由があります。
給与と責任が見合っていない
担任としての責任を負うなら、
- 社会保険への加入
 - 職務手当
 - 賞与の支給
 
など、責任に応じた待遇改善が本来必要です。
しかし、現実には「時給のまま」「手当なし」という例が大半。この不均衡が「理不尽だ」と感じる最大の原因です。
トラブル時の責任の所在が曖昧
もし子どもにケガやトラブルが発生した場合、園としての責任はありますが、現場では「担任だから」とパート本人に責任が押し付けられるケースも見られます。
契約上の職務範囲が明確でない場合、リスクを一方的に背負うことになりかねません。
パートなのに担任を任されたときの対処法

まずは契約内容を確認する
契約書や雇用条件通知書を見直し、
- 業務内容
 - 勤務時間
 - 手当・給与形態
 
がどう記載されているかを確認しましょう。
「担任業務」と明記されていない場合は、契約外の業務を行っている可能性があります。
園長・主任に冷静に相談する
感情的にならず、「担任の業務内容についてご相談したいのですが、契約書では補助業務となっております。担任業務を行う場合の責任範囲や手当についても確認したいです。」と相談しましょう。
ポイントは、「納得のいく形で働きたい」という姿勢を見せること。決して「文句を言う」のではなく、「確認と相談」のスタンスを取るのが大切です。

私が以前働いていた園でも、パートさんが担任業務を任されそうになったので上に相談した結果、正社員登用されていました。
もし転職したくない場合は、働いている園次第ですが、正社員雇用への切り替えという手段もあります。
無理な場合は転職を検討する
相談しても改善されない場合、無理を続けるのはおすすめできません。パート勤務は本来、家庭やプライベートと両立するための働き方。転職を検討するのも、一つの手段でしょう。

でも、良い園がどこかなんて分からないし…
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まとめ ― 自分の生活と心を守るために

保育士パートなのに担任を任される。それは、あなたが信頼されている証でもあります。
しかし、信頼と責任の重さが釣り合っていないなら、放置してはいけません。
- 契約内容を確認する
 - 冷静に相談する
 - 改善されないなら転職・配置転換を考える
 
これらを実践することで、「理不尽さ」を自分の中で整理し、より良い働き方へ踏み出せます。
