40代からの保育士転職は可能?採用されるための工夫とは
Last Updated on 2025年6月5日 by yura

「40代から転職なんて遅いのでは?」

「体力的にきついし、若い人のほうが有利なんじゃ…」
そんな不安を抱えている保育士の方は少なくありません。しかし、結論から言えば40代からの保育士転職は十分に可能です。むしろ、現場ではベテラン保育士の存在が求められており、採用に積極的な園も少なくありません。
本記事では、40代保育士が転職を成功させるために必要な考え方や工夫を、詳しく解説していきます。

40代保育士の転職事情|実際の求人はある?

保育士不足の現実が追い風に
近年、保育士の人手不足は深刻化しており、各園では経験者の採用を積極的に進めています。
若手保育士の離職率が高い中で、「中堅~ベテラン層」はむしろ安定した人材として重宝されているのが実情です。
特に以下のようなニーズが存在します:
- クラス運営や保護者対応を安心して任せられる人材
- 子育て経験を活かして接し方が柔らかい保育士
- パートや時短勤務など柔軟に働ける人材
実際の求人例(2025年時点)
- 企業主導型保育園:40代以上の採用例多数、柔軟なシフト制
- 幼稚園預かり保育スタッフ:補助業務が中心
40代保育士が「採用されやすい」求人の特徴とは?

幅広い年齢層が活躍している職場
園内に20代〜50代までがバランスよく在籍している職場は、年齢による偏見が少なく、馴染みやすい傾向があります。「職員紹介」などが掲載されている園の公式サイトや、見学時の印象をチェックしましょう。
書類に「年齢不問」「ブランクOK」と明記されている
求人票に以下のような文言がある場合、年齢に対して寛容な可能性が高いです:
- 「年齢不問」「シニア歓迎」
- 「ブランク可」「育児経験が活かせる」
- 「40代・50代の採用実績あり」
「補助業務中心」「少人数保育」など負担が少ないポジション
40代になると体力の不安もあります。
そのため、正職員だけでなくパート・補助業務求人も視野に入れることがポイントです。
例:
- 0〜2歳児の担任補助
- 預かり保育のパート勤務
- 行事準備が少ない小規模保育園勤務
年齢が不利にならないために注意すべきポイント
転職が可能とはいえ、やはり20~30代と比較して選考では見られるポイントが異なります。
「柔軟さ」をアピールする
「前のやり方に固執しない」「若手とも連携できる」など、柔軟性のある姿勢を履歴書や面接でアピールしましょう。
体力的な工夫を伝える
働き方は正社員希望かパート希望かで変わってきます。体力的な不安があるのであれば「フルタイムでバリバリ働きます!」よりも、「週4勤務や補助業務から慣れたい」「通勤が負担にならない範囲で働きたい」と現実的な働き方を提示した方が、採用されてからも働きやすいでしょう。落ち着いた保育を希望であれば、小規模保育園もオススメです。

ブランクがある場合は「生活経験」を武器に
子育てや介護でブランクがある場合も、「地域の子ども会で活動していた」「子育てをしていた」などのエピソードを通して、子どもへの関わりが続いていたことを示せます。

実際に採用されるための工夫

履歴書・職務経歴書を「若作り」しない
ありがちな失敗は、若い人に合わせようとして「キラキラ」しすぎた応募書類を書くことです。
40代は「落ち着き」「信頼感」「安定感」が武器になります。等身大で「何ができるか」「どう貢献したいか」をしっかり言語化しましょう。

園見学で雰囲気を確かめる
実際に働く前に園見学をして、「自分がその園で活躍できるか」の感触をつかむことが大切です。
見学時のチェックポイント:
- ベテラン層の職員はいるか?
- 離職率が高そうではないか?
- 応募者への対応は丁寧か?


個人的に、園見学は良い職場を見つけるうえで一番重要だと思っています!忙しいという方も、2、3園は見学しておきましょう。
転職サイトを活用してミスマッチを防ぐ
40代にとって、職場選びの失敗は若手よりもリスクが大きいです。
そのため、非公開求人や個別サポートが受けられる転職サイトの利用が重要になります。スカウト型転職サイトを利用すれば、自分から動かなくても条件に合う園からオファーが届きます。
転職活動をよりスムーズに進めたい方には、専任のキャリアコンサルタントが丁寧にサポートしてくれる「レバウェル保育士」がおすすめです。
- 求人多数
- 事前に職場の雰囲気や評判も確認可能
- 条件交渉や見学日程の調整もお任せ
- 連絡手段を選べる(LINE・メール・電話)

40代保育士のよくある悩みと対処法
体力・健康面の悩み
内容 | 解説 | 対処法 |
---|---|---|
体力の衰え | 園児の抱っこや外遊びの付き添い、行事準備などで若い頃より疲れやすくなる。 | ・週4勤務や短時間勤務など働き方を見直す ・補助業務中心のポジション |
腰痛・膝の痛み | 長時間の立ち仕事、膝をつく姿勢などで慢性的な痛みを抱える人も多い。 | ・サポーターやクッションなど補助器具を使う ・痛みがひどいときは産業医や整形外科で相談 |
人間関係・立ち位置の悩み
内容 | 解説 | 対処法 |
---|---|---|
年下の上司・主任との関係 | 自分より若いリーダーの指示に従う難しさや距離感に悩むことも。 | ・「相手を立てる」ことを意識しつつ、ベテランとして支える姿勢を持つ ・上から目線を避け、相手の意見に耳を傾ける |
後輩指導のプレッシャー | 「経験者」として期待される反面、実は教えることに自信がない場合も。 | ・完璧を求めず、「経験の共有」にとどめる ・指導はチームで協力して行う方針の園を選ぶ |
家庭・子育てとの両立
内容 | 解説 | 対処法 |
---|---|---|
自分の子どもの進学・思春期と重なる | 家庭でのサポートが必要な時期と、職場の繁忙期が重なりやすい。 | ・夕方以降の勤務が少ない職場を選ぶ ・学校行事や面談時に休みが取れるかを確認する |
親の介護問題 | ダブルケア(育児と介護)が始まり、時間的・精神的に追い詰められるケースも。 | ・介護支援制度のある職場や「急な休みOK」の園を優先 ・介護施設のデイ利用など外部支援も検討 |
家計の不安 | パート勤務では収入が少なく、正社員だと家庭との両立が難しいというジレンマ。 | ・時給が高めのパート求人を探す ・扶養内か、フルタイムに戻るかを再検討し、収支シミュレーションをする |
転職・再就職に対する不安
内容 | 解説 | 対処法 |
---|---|---|
年齢で不利だと感じる | 「もう40代だし採用されないのでは…」という思い込みで動けなくなる。 | ・「年齢不問」「ブランク歓迎」などの記載がある求人を選ぶ ・転職エージェントに相談して、年齢に理解ある園を紹介してもらう |
ブランクがあると不安 | 子育てなどで一時離職していた場合、復職にハードルを感じる。 | ・家庭や地域での子どもとの関わりも経験として伝える ・採用後の研修制度がある園を選ぶ |
求人の選び方がわからない | 求人票だけでは職場の雰囲気や年齢層が分からず、応募に踏み出せない。 | 一人で探さず、転職サービスを利用し、プロの目で選んでもらう |
まとめ|40代でも保育士転職は可能

保育士の仕事は、年齢が重ねるごとに深みが出る仕事です。
40代は決して不利な年代ではなく、「信頼」「安定」「包容力」を強みとして発揮できる時期です。
以下のポイントを押さえれば、無理なく転職活動を進められます。
- 現実的な勤務条件とマッチする職場を選ぶ
- 柔軟性・協調性をしっかり伝える
- 経験や年齢を「強み」として言語化する
- 転職サイトを活用して、年齢に理解のある園と出会う
まずは、信頼できるエージェントに登録してみることから始めましょう。