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保育士になって良かったこと|現場で感じたやりがいや可愛いエピソード

yura

保育士の仕事は体力的にも精神的にも大変なことが多いのも事実です。

それでも、多くの保育士が「この仕事を選んでよかった」と感じるのは、子どもと過ごす日々の中に、何ものにも代えがたい“やりがい”や“感動”が詰まっているからです。

ここでは、現場で実際に保育士として働く中で「保育士になって良かった」と感じる瞬間を、筆者の実体験も交えながらご紹介します

yura(筆者)
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Profile
大学で4年間保育・幼児教育について学んだ後、保育士資格、幼稚園教諭一種免許を取得。卒業後は保育士として保育園で4年間担任を勤める(1・2・3歳児クラス経験あり)。結婚後は引っ越しを機に、幼稚園事務に転職。現在は時間に融通の利く幼稚園パート(保育補助)として勤務している。

保育士がやりがいを感じることは?

子どもの成長を間近で見守る喜び

保育士の大きなやりがいのひとつは、子どもたちの「できた!」の瞬間に立ち会えることです。

  • スプーンを使って自分でごはんを食べられるようになった
  • 「ありがとう」が言えるようになった
  • 苦手な野菜を一口食べられるようになった
  • トイレトレーニングが成功した
  • できなかったことが、練習を重ねてできるようになった

一緒に過ごす日々の中で、昨日できなかったことが今日できるようになり、表情や行動が少しずつ変化していく様子を間近で見られるのは、まさに保育士ならではの特権です。

保護者との信頼関係が築けたとき

保護者との連携は、保育士にとって重要な仕事のひとつですが、信頼関係が築けるまでには時間がかかります。

そんな中、「先生が担任で良かったです」「家ではこんなふうに話してくれるようになりました」などの声をいただくと、自分の関わりが家庭にも良い影響を与えていると感じることができます。

yura(筆者)
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連絡帳や行事後のアンケートに感謝の言葉が書かれていると、「頑張ってよかったなぁ」と感じますね。

子どもたちの素直さに癒やされる

大人では思いつかないような発想、予想外の言動に驚かされることも多い保育の現場。忙しい中でも、子どもたちの笑顔や一言が保育士の癒やしになることは少なくありません。

「せんせい、きょうもかわいいね」「おてつだいしてあげる」など、そんな純粋な気持ちに触れるたびに、仕事の原点を思い出させてもらえるのです。

yura(筆者)
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保育者が前髪を切ると「せんせい、かみきった?」と気づいてくれたり、行事でスカートを履くと「かわいい!プリンセスみたい!」と言ってくれたり…お世辞でもうれしいですね笑。

自分自身の成長を実感できる

保育士として働くことで、自分のコミュニケーション能力や忍耐力、観察力、柔軟性が大きく成長していることに気づく瞬間があります。

特に新人時代には戸惑いも多いですが、先輩や子どもたちとの関わりの中で、自分がどんどん成長していく感覚を得られるのは、大きなやりがいのひとつです。保育士は「子どもを育てる」だけでなく、「自分自身も育つ」職業です。

yura(筆者)
yura(筆者)

私が新卒の時にお世話になった先輩が、2年後に「先生、一年目の時と全然違うね!成長してる!」と言ってもらえた時は、とても嬉しかったですね。

行事が成功したときの達成感

保育園では、運動会や発表会、季節のイベントなど、年間を通じて多くの行事が行われます。準備には時間と労力が必要で、時にはプレッシャーやトラブルも伴いますが、それだけに行事が無事成功したときの喜びや達成感は非常に大きなものです

例えば、練習ではなかなか集中できなかった子が本番ではしっかり演技をやり遂げたり、保護者から「家で毎日楽しそうに練習していました」と声をかけてもらえたりすることも。

なかには、発表会衣装を見て保護者から「これ先生方が作ったんですか!?すごいですね…」と言ってもらえることも。

保育士の魅力や楽しさ(筆者のエピソード)

子どもと思いが通じ合ったよろこび

自分で着替えをしようとしなかった子も、「じゃあ先生と一緒にやろう」と言ったり、「先生が10数えるまでに履けるかな?」など声掛けをすることで、自分から着替えに挑戦する姿が見られるようになりました。

1歳児クラスで、少々やんちゃで癇癪を起こす子がいたのですが、毎日根気よく関わっていくうちに、笑顔で「yuraせんせい!」と呼んでくれたり、私が他クラスに用事があって保育室を出ようとすると、泣きながら「yuraせんせ~!」と追いかけてきてくれたりして可愛かったです。

保育士をしている中で、子どもと気持ちが通じ合ったときや、心を開いてくれた時は、「保育士をしていてよかった」と思いますね。

日々笑いがある職場

おままごとでケーキを用意すると、子どもたちみんなで「ハッピーバースデー」を歌って楽しんでいます(実際は誰の誕生日でもない)。ときには私たち保育者にも歌ってくれることも。保育者が「先生は何歳になったの?」と聞いてみると「3さい!」と言ってくれて、とても癒されました。

3歳児クラスの午睡の時間、男の子が布団の上でゴロゴロしている姿が可愛かったので、私が「〇〇君、みんなに可愛いって言われるでしょ」と聞いてみました。すると、その男の子が「うん!ぼく、せかいでいちばんかわいいんだ!」と元気よく言ってくれたので、思わず笑ってしまいました。「そうだね、世界で一番可愛いよ」と言っておきました。

こうした何気ないやりとりが、保育士にとってのかけがえのない“癒し”や“楽しさ”になっているのだと思います。

まとめ|保育士という仕事は“大変”の先にある“感動”で報われる

正直、保育士の仕事は楽な仕事ではありません。体力的にも精神的にもハードで、思うようにいかないこともたくさんあります。

それでも、子どもたちとの関わりの中には、何ものにも代えがたいやりがいと感動が詰まっています

「保育士になってよかった」と思える瞬間は、きっと誰にでも訪れます。これから保育士を目指す人も、今苦しい思いをしている現役の方も、この記事が少しでも希望の光になりますように。

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