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保育士の大変だったエピソードとやりがい|新人が知るべきポイント【元保育士が解説】

yura
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もうすぐ保育士になるけど、現場って大変そう…

保育士、やってみたいけど私にできるかな…

このように、保育士の仕事に不安を感じる方もいるはず。今回は、元保育士が現場のリアルなエピソードを交えながら、新人のあなたが「こんなはずでは…」と戸惑わないよう、事前に心構えを持っていただければ幸いです。後半には保育士のやりがいエピソードも書いています。

yura(筆者)
yura(筆者)
Profile
大学で4年間保育・幼児教育について学んだ後、保育士資格、幼稚園教諭一種免許を取得。卒業後は保育士として保育園で4年間担任を勤める(1・2・3歳児クラス経験あり)。結婚後は引っ越しを機に、幼稚園事務に転職。現在は時間に融通の利く幼稚園パート(保育補助)として勤務している。

保育士をやってみて大変だったエピソード

※全て筆者のエピソード、筆者が保育士から聞いたエピソードです。

書類作業の多さ

毎日記入する「連絡帳」「保育日誌」に加え、週一で「週案」、月末には「月案」「個別指導案」の提出。さらには行事計画表、製作記録、子どもがケガをした際にはインシデント報告書など…様々な書類作成が重なります。園によってはパソコンでの入力業務が導入されていますが、私の職場では手書きが基本。ある週は、1週間で書類関連だけで10時間超の残業。家庭の事情で「今日ここまで」と切り上げたい日もありましたが、園のルールで「締切厳守」のため、結局持ち帰りでした。

  • ポイント:効率化の工夫(フォーマット共有、ICT導入の検討)
  • 心構え:最初から完璧を目指さず、要点を押さえた見やすい書類作りを心掛ける。時には先輩や上司に相談する。

製作準備・行事準備など持ち帰り仕事の多さ

壁面アート用に、土台となる大きな段ボールをカッターで切り、フェルトや色紙を何十枚も切り貼り。自宅のダイニングテーブルが作業場になり、子どもに手を出されないよう夜23時まで作業。完成後、翌日登園前に段ボールを車に積んで搬入しました。
また、発表会前には衣装を週末に自宅で裁縫しました。休日は一切プライベートがなく、家族から「休んでほしい」と言われつつも締切を守るため持ち帰るしかなかったです。

  • ポイント:制作物のテンプレート化(過去の衣装・小道具を使用するなど)
  • 心構え:何でも完璧を目指さず「子どもが喜ぶ最低限のクオリティ」を基準に。持ち帰りは一時手段、日中の作業改善策を上司・先輩に相談する。

体力的・時間的負担の大きさ

朝7時半に開園し、園児の登園対応から1日がスタート。検温、朝の支度、トイレの補助、活動では常に子どもと同じ目線で動き回ります。時には、走り回る子どもの後ろを追いかけたり、乳児を抱っこしたりするので体に負担もかかります。若いときには乗り切れても、年を重ねるごとに辛く感じ、結局は退職しました。

  • ポイント:体力面の自己管理(休憩タイミングの確保)
  • 心構え:最初の1~2カ月は慣れるまで特につらい時期。無理せず、小まめに水分補給と簡単なストレッチを

同僚・先輩・上司との人間関係

保育園・幼稚園は少人数の職員で回しています。先輩保育士と新人の壁は案外厚く、「こうすべき」という暗黙の了解が存在。私の新人時代、一度活動中にミスをして先輩の動線を妨げてしまいました。謝罪したものの、その先輩と次の週までぎこちない雰囲気が続き、業務でのフォローが減ってかなり心細かったことを覚えています。

  • ポイント:小さな確認を怠らない、報連相のクセをつける
  • 心構え:失敗を謝罪しつつ、改善策を示すことで信頼を回復しやすい
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保護者対応のプレッシャー

送迎時の保護者対応では「子どもの少しの笑顔」に癒される反面、要望やクレームを直接受けることも。保育士2年目のとき、発熱して具合が悪い子の保護者に連絡をすると、保護者から「またですか?もう仕事休めないんですけど」と言われ、胸が締めつけられる思いをしました。
他にも、お迎え時はにこやかでも連絡帳にクレームを書く保護者も…。後日園長と担任がその保護者と話す機会を作ると、安心した様子で帰っていきました。

  • ポイント:傾聴姿勢と専門用語の平易化
  • 心構え:保護者に伝える前に必ず上司・先輩に相談し、言葉遣いや補足資料を確認してもらう

「命を預かる」プレッシャー

園外散歩で道路を横断する際、信号のない横断歩道で手を引きながら誘導。車のスピード感覚に異変を感じ、子どもを抱きかかえて歩道へ飛び上がった経験も。

  • ポイント:常に「最悪の事態」を想定し、複数人で見守り合う。事故防止マニュアルの作成
  • 心構え:緊急対応訓練への積極参加で反射的行動を身につける

もし辛さを感じたら…

「毎晩の持ち帰り書類、命を預かる緊張感、体力的・精神的プレッシャー…」
そんな大変さを少しでも軽減するために、転職のプロに頼るのも検討してみてください。

公式サイトより引用
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保育士のやりがいも

子どもの成長を間近で実感できる

  • 0歳児が初めて立てた瞬間、言葉を覚えて名前を呼んでくれたとき…日々の小さな「できた!」が積み重なり、自分の関わりが子どもの成長に直結している実感があります。

笑顔や「ありがとう」の言葉に元気をもらえる

  • 朝の登園で駆け寄ってくれる笑顔、帰り際の「先生、大好き!」の一言。保護者の方からの感謝の連絡や手紙も、疲れを吹き飛ばす大きなエネルギー源になります。

同僚とのチームワークで大きな達成感を得られる

  • 行事や日々の保育は、複数名のスタッフで協力してこそ成功します。みんなでアイデアを出し合い、当日うまくいったときの一体感は格別です。

自己成長・スキルアップの機会が豊富

  • 保育技術だけでなく、発達、食育、アレルギー対応など学びの領域は広範囲。研修や資格取得支援を活用してキャリアアップを目指せます。

おわりに

保育士の仕事は「子どもの成長を支えるやりがい」がある一方で、体力的・精神的・時間的に大きな負担が伴い、「命を預かる重責」によるストレスも少なくありません。今回ご紹介した5つのポイントを意識し、事前に対策を立てることで、ストレスを軽減しやすくなります。

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