保育士は遊んでるだけじゃない!見えにくい専門性と責任の重さ
Last Updated on 2025年9月8日 by yura

「保育士って子どもと遊んでるだけでしょ?」
こうした言葉を耳にした経験がある保育士は少なくありません。
しかし、実際の保育士の仕事は遊びを通じて子どもの発達を支え、命を預かり、家庭と社会をつなぐ専門職です。
この記事では、保育士が「遊んでるだけ」と誤解されやすい理由、その裏にある専門性や責任、やりがいについて詳しく解説します。
「遊んでるだけ」と言われる背景

見た目が楽しそうに見える
園庭で子どもと外遊びをしていたり、教室でブロックやままごとをしていたりする姿は、外から見ると「ただ一緒に遊んでいる」ように映ります。
そのため、保育士の専門的な観察や指導の視点は外部の人には伝わりにくいのです。
家庭での育児との混同
「子育て=遊ぶ・世話をする」というイメージから、保育士の仕事も同じ延長線上にあると誤解されやすい側面があります。
しかし保育士は、家庭とは違う集団生活の中で子どもを育むという特有の役割を担っています。
社会的評価の低さ
保育は専門職であるにもかかわらず、給与水準や待遇が他の専門職に比べて低く、その結果「専門性が低い仕事」という誤解が広まりやすくなっています。

保育士からしたら毎日数名~数十名の子どもの命を預かりながら保育をしているのに、「遊んでいるだけ」なんて言われたらたまったもんじゃないですよね。
遊びに隠された保育士の専門性

発達段階に応じた支援
遊びは単なる暇つぶしではなく、子どもの心身の発達を促す大切な活動です。
保育士は発達心理学や教育学の知識を基盤に、遊びを通して「体の動き」「言葉」「社会性」「情緒」など多面的な成長を支援しています。ごっこ遊びや集団遊びでは、友達と役割を分担したり、時にはトラブルを解決したりする経験が積み重なります。保育士はそのプロセスを支え、子どもたちの生きる力を育てているのです。
安全管理
子どもは好奇心旺盛ですが危険を察知する力は未熟です。保育士は遊びの最中も常に安全確認を怠らず、事故や怪我を防ぐための観察と判断をしています。これは命を預かる専門職として欠かせない責任です。
保護者との連携
遊びの様子から子どもの発達や気になる行動を読み取り、保護者に伝えるのも重要な役割です。
「最近集団遊びに入れるようになった」「言葉の表現が増えた」など、日常の遊びの中に成長のサインを見つけて共有しています。
環境構成
保育士は遊びを通して学びが生まれるよう、玩具や教材、空間の配置を工夫します。
例えばブロック遊びでは空間認識力や協調性を育むように、絵本のコーナーでは想像力や言葉の発達を促すように設計されています。
責任の重さを物語る保育士の現実

命を預かる責任
保育園には0歳児から就学前までの子どもが集まります。誤飲・転倒・熱中症など、危険の芽は常に潜んでいます。保育士は一瞬の油断も許されない緊張感の中で仕事をしています。
行事や書類業務の負担
「遊んでるだけ」という言葉とは裏腹に、連絡帳や行事準備、日誌、指導案など、保育士の仕事は多岐にわたります。子どもと接する時間以外にも多くの業務を抱えているのが実情です。

日中は保育がメインになるため、書類仕事や行事準備などが終わらなず残業や持ち帰り仕事になることが日常になっている園も…
精神的負担
保護者からの要望やクレーム対応、職場内の人間関係など、精神的ストレスも少なくありません。こうした背景から「激務」「離職率の高さ」につながっています。
もし今の保育園が辛かったら…
レバウェル保育士なら
- 非公開求人多数
- 希望条件を伝えるとマッチ園を紹介してくれる
- 事前に職場の雰囲気や評判も確認可能
- 連絡手段を選べる(LINE・メール・電話)
保育士のやりがいとは?
子どもの成長を間近で見られる
昨日までできなかったことが、今日できるようになる。保育士はそんな瞬間に立ち会える特別な仕事です。
初めて歩いた、言葉を発した、友達と仲直りできた。そうした成長を共有できるのは何よりの喜びです。
子どもからの信頼を感じられる
「先生!」と笑顔で駆け寄ってくる子どもたちの姿に元気をもらっています。
子どもにとって保育士は安心の存在であり、その信頼に応えることは大きなやりがいにつながります。

入園したての時は癇癪がひどかった子も、一緒に過ごすにつれて「yura先生!」と言ってハグしてくれるようになった時は嬉しかったですね。
保護者からの感謝の言葉
「先生のおかげで仕事に専念できます」「子どもが園に行くのを楽しみにしています」
そんな言葉をかけてもらえる瞬間は、保育士としての存在意義を実感できる場面です。
まとめ

「保育士は遊んでるだけ」という言葉は、保育士の専門性を知らない人から生まれる誤解にすぎません。
実際には遊びの中に学びがあり、命を守り、社会を支える重要な役割を果たしています。
保育士は遊んでるだけじゃない。誇りある専門職です。