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認可保育園・認可外・小規模・幼稚園・こども園の違いと保育士の向き不向きまとめ【転職前に要チェック】

yura
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保育士として転職を考えるとき、「園の種類」をしっかり理解しておくことはとても重要です。

  • 同じ「保育の仕事」でも、施設の方針や業務内容、待遇、雰囲気が全く異なる
  • 転職後のミスマッチを防ぐには、施設ごとの特徴を知ることが不可欠

この記事では、保育士が働ける代表的な5つの施設タイプについて、それぞれの概要・特徴・メリット・デメリット・向いている人をわかりやすくまとめました。

yura(筆者)
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Profile
大学で4年間保育・幼児教育について学んだ後、保育士資格、幼稚園教諭一種免許を取得。卒業後は保育士として保育園で4年間担任を勤める(1・2・3歳児クラス経験あり)。結婚後は引っ越しを機に、幼稚園事務に転職。現在は時間に融通の利く幼稚園パート(保育補助)として勤務している。

認可保育園|制度と安定性のバランスが取れた王道施設

特徴・概要

児童福祉法に基づき、厚生労働省や自治体から「認可」を受けた保育施設です。認可を得るためには、園児の定員、面積、保育士の人数、給食体制など、厳格な基準を満たす必要があります。公立・私立があります(公立で正規職員として働く場合、公務員試験を受ける必要がある)。

運営主体

自治体(公立)または社会福祉法人・学校法人・民間企業(私立)が多い。

対象年齢

0歳〜5歳児が対象。保護者の就労・病気・介護など「保育の必要性」がある家庭の子どもを預かります。

メリット

  • 行政の基準に沿った運営で安定感がある
  • 配置基準や面積などが法的に整備されている
  • 正規雇用の求人が多く、待遇も比較的良い

デメリット

  • 書類業務や行事準備が多く、業務負担が大きくなりがち
  • 求人倍率が高い

向いている人

  • 長期的に保育士として安定して働きたい
  • 保育の基本をしっかり経験したい
  • 正社員としてフルタイム勤務を希望している
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認可外保育園|自由度は高いが園ごとに差が大きい

特徴・概要

自治体の認可基準を満たしていない保育施設(事業所内保育、認証保育園など)で、内閣府所管の「認可外」とされます。届出制ではあるものの、設置・運営基準は自主的で柔軟性が高いのが特徴です。

対象年齢

園によって異なりますが、0歳〜就学前までの子どもを対象とする場合が多いです。

運営主体

個人事業者、中小企業、ベビーホテル運営会社など多様。

メリット

  • 独自の保育方針を持つ園が多く、柔軟な保育が可能
  • 小規模でアットホームな雰囲気も

デメリット

  • 園によって保育の質や職場環境に大きな差がある
  • 保育士配置基準や給食設備などが未整備な場合も
  • 施設によって「休日保育」や「夜間保育」などがある場合もある

向いている人

  • 型にはまらない保育がしたい
  • 柔軟な勤務条件(夜間、週末など)を希望している
  • 園の理念に共感できる個人経営園を選びたい

主な認可外保育園の施設タイプ別比較表

種類主な対象特徴・ポイント
認証保育園0歳〜東京都が定めた基準を満たして認証を得た保育園のこと
企業主導型保育所主に従業員の子ども&地域の子ども(園による)預かり時間が従業員の勤務時間と連動しやすい。地域の子どもを預かることもある(地域枠)
院内保育園従業員(病院勤め)の子ども病院内に設置された保育施設
事業所内保育施設主に従業員の子ども&地域の子ども従業員の子ども以外にも、地域の子どもも預かる(地域枠)
ベビーホテル0歳〜「宿泊を伴う保育」、「20時以降の保育」、「利用児童の半数以上が一時預かり」のいずれかの条件に該当する保育施設
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小規模保育園|一人ひとりに寄り添った保育がしやすい

特徴・概要

0〜2歳児を対象とした定員6〜19名の認可施設。地域型保育の一環として、家庭的な保育が求められます。

対象年齢

原則として0〜2歳児(園によっては3歳児以降も)。

運営主体

国や各自治体。

メリット

  • 子ども一人ひとりとじっくり関わることができる
  • 保護者とも密なコミュニケーションが取れる
  • 行事準備が少ない傾向にあり、残業が少ない園も

デメリット

  • 職員数が少ないため、休憩・急な休みに対応しづらい
  • キャリアアップや異動の選択肢が限られる
  • 主な対象年齢が0〜2歳児なので年齢幅の保育経験が積みにくい

向いている人

  • 子どもとゆったり関わる保育をしたい
  • 小規模な職場で家庭的な雰囲気が好き
  • ブランク明けや子育て中で短時間勤務を希望する人
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幼稚園|教育的アプローチ重視

特徴・概要

学校教育法に基づいた「教育施設」であり、文部科学省の管轄。基本的に満3歳〜就学前の子どもを対象とし、保育より「教育」重視のカリキュラムを行います。

対象年齢

満3歳〜5歳児。保護者の就労の有無に関係なく通園可能。

運営主体

公立(市区町村立)および私立(学校法人)。

メリット

  • 行事や制作活動などの創造的な仕事が多い
  • 教諭としての教育的スキルが身につく

デメリット

  • 書類・指導案の作成、行事準備が膨大
  • 長期休暇中は無給・出勤なしのこともある
  • 最近は共働き世帯のために、夕方まで預かり保育をおこなっている園も多い

向いている人

  • 教育的視点から子どもに関わりたい
  • 就学準備や指導に興味がある
  • 保育士ではなく幼稚園教諭資格を活かしたい

認定こども園|保育と教育の融合施設で幅広い経験が積める

特徴・概要

「幼稚園」と「保育園」の両機能を併せ持つ認定施設。子育て支援法に基づき、内閣府・文科省・厚労省が連携して整備しています。

対象年齢

0歳児〜就学前。

運営主体

学校法人や社会福祉法人、地方自治体など。施設の形態は主に以下の4タイプ

  • 幼保連携型
  • 幼稚園型
  • 保育所型
  • 地方裁量型

メリット

  • 保育と教育の両方に関われる
  • 年齢幅が広く、多様な保育経験を積める
  • 行政による支援体制が比較的整っている

デメリット

  • 勤務時間帯が複雑になりやすい(早番・遅番あり)
  • 保育士と幼稚園教諭両方の資格が必要な場合も
  • 園によって運営方針に大きな差がある

向いている人

  • 幼児教育と保育の両方に関心がある
  • 多様な年齢の子どもと関わりたい
  • スキルの幅を広げたいと考えている人

比較表|保育士が働ける施設の違いまとめ

種類対象年齢特徴キーワード向いている人の特徴
認可保育園0〜5歳安定/業務多め安定重視/フルタイム志向
認可外保育園0歳〜自由度高い/園ごとに差柔軟な働き方希望
小規模保育園0〜2歳(園によっては3歳児以降も)少人数/家庭的穏やかな保育
幼稚園満3歳〜教育重視/業務多め教育志向
認定こども園0〜5歳保育+教育/資格両方必要(※特例制度・経過措置あり)幅広く経験したい

迷ったまま一歩が踏み出せない方は、まずは相談だけでもしてみるのが一つの選択です。

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公式サイトより引用
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まとめ:転職先を選ぶなら「施設の違い」を知ることが第一歩

転職や復職を検討している保育士にとって、どの園種を選ぶかは、今後の働き方やキャリアに大きな影響を与えます。

  • 自分がどんな保育をしたいのか
  • どのくらいの勤務時間・業務量が適しているか
  • ライフスタイルや価値観と合うのはどの施設か

これらを明確にした上で、施設ごとの特徴を理解すれば、「自分に合った職場」がぐっと見つけやすくなります。

ぜひこの記事を参考に、あなたにぴったりの働き方を見つけてください。

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