【必見】元保育士による就活・転職者向け園見学ガイド:良い職場を見極める5つのポイント

就職活動や転職活動において実際に園見学をするのは、求人票や面接だけではわからない職場のリアルな雰囲気を知る絶好の機会です。なかには「ブラック保育園」に当たってしまう人も…。
この記事では、保育者として働く上で大切な「良い職場」を見つけるための、具体的な5つのポイントをご紹介します。

1. 職場の雰囲気とスタッフのコミュニケーション
ポイントの概要
園内の雰囲気や職員同士の交流は、働く環境の質を大きく左右します。 時々、実際に働いている職員の様子をしっかり観察しましょう。
チェック項目
- 職員同士が和気あいあいとコミュニケーションを取っているか
- 子どもたちへの接し方が温かく、安心感を与えているか
- 職員の表情や態度から、職場に対する満足度が感じられるか
見学時のアクション
- 自然な会話や雑談の中で、働く環境の実情を伺う
- 可能であれば、具体的な勤務時間やシフトについても質問する
2. 施設の設備と安全管理の徹底
ポイントの概要
子どもたちが安心して過ごせる環境を整えるため、施設の設備や安全対策は必須です。清潔さや整備状況、安全装置の有無など、細かい部分までチェックしましょう。
チェック項目
- 建物や園庭の遊具、設備の状態(清掃、メンテナンス状況)
- 防災・安全対策(避難経路、消火設備の配置など)
- 衛生管理の徹底(手洗い場、消毒の取り組み)
- 掲示物が更新されているか(古い季節感の掲示が貼られたまま等は×)
- 保育室の環境設定 (危険なものは置いていないか、玩具や絵本が壊れていたり、破れていたりしないか)
見学時のアクション
- 見学ツアー中に施設担当者から説明を受ける際、具体的な安全対策について質問する
- 実際に施設内を歩いて、清潔感や整理整頓の状態を確認する
3.職員へのサポートと働く環境
ポイントの概要
職員の働く環境は大きなポイントです。とくに書類仕事や行事準備が多いので、中には残業する職員もいます。
チェック項目
- 実際の勤務環境(残業・土曜保育の有無、シフトの柔軟性、福利厚生)
- 書類や連絡帳は紙媒体なのか、デジタルなのか
見学時のアクション
- 直接残業時間について質問するのではなく、「行事はどの程度の規模で行われているのか」、「とても素敵な壁面装飾だが、どのように作っているのか」などで実際の仕事量を探ってみる
- 面接時に雇用条件や労働環境について、詳しく確認する(失礼のない範囲で)
4.職員の年齢層
ポイントの概要
園見学時に職員の年齢層をチェックすることで、施設の雰囲気や長期的な安定性などを垣間見ることができます。年齢バランスが良い園は、離職率が低い可能性があるでしょう。
チェック項目
- 若手とベテランのバランス
- 年齢層の偏り
見学時のアクション
- 特定の年齢層に偏っている場合、その背景にある職場の環境や働き方が反映されている場合があるので、見学時に注目する
- 産休や育休を取得して長く勤めてる方がいるのか聞いてみる

私の友人(幼稚園勤務)は新卒がみんな辞めていくので、4年目で主任を任されていました。
5.職員の人数配置
ポイントの概要
園では、子どもの年齢やクラスの規模に応じた最低限の保育者配置が法律で定められています。
チェック項目
- 正規の保育士と補助スタッフのバランス
- 各クラスで法定基準の配置人数が守られているか
見学時のアクション
- 保育士免許を持った正規の保育士がクラス全体を統括しているか、また補助的な役割を担うスタッフとの連携がしっかりしているか
- 園内に配置基準や運営方針が掲示されている、またはパンフレットなどで説明されている場合は、目を通しておくと参考になります。
※余談
これはあくまで筆者が実習生時代の話ですが、夜(20時~21時頃)、筆者の実習先だった園の前を車で通ると、閉園時間はとっくに過ぎているのにも関わらず電気がついている時がありました。行事前で忙しかったという可能性もありますが、夜遅くまで電気がついている園も注意が必要かもしれませんね。
おわりに

園見学は、求人票や面接では意識しない「現場の雰囲気」や「働くスタッフの本音」を感じる絶好のチャンスです。今回ご紹介した5つのポイントを参考に、実際の園見学時にしっかりとチェックし、自分にとって最適な保育現場を決めましょう。 情報を整理し、疑問点は遠慮なく質問することで後悔のない転職・就活の一歩を踏み出すことができます。
良い職場を見つけるための一助となれば幸いです。 あなたのキャリアアップと充実した保育士ライフを応援しています!
