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保育士の求人票、ここを逃すな!ブラック園を避けるためのポイント【求人票の見方】

yura

保育士の就職活動・転職活動で「ブラック保育園」に当たってしまうリスクは避けたいですよね。実際、筆者の友人や先輩で「行事準備があって夜の0時に帰宅した…」「土曜保育もあるから週6出勤…」という人がいます。
求人票には表向きの情報しか書かれておらず、実際に働いてみないと分からないことも多いですが、注意すべき点を押さえればブラック園を回避することが可能です!

この記事では、ブラック保育園を見抜くための求人票チェックポイントを、筆者の経験も交えながら解説します。

yura(筆者)
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Profile
大学で4年間保育・幼児教育について学んだ後、保育士資格、幼稚園教諭一種免許を取得。卒業後は保育士として保育園で4年間担任を勤める(1・2・3歳児クラス経験あり)。結婚後は引っ越しを機に、幼稚園事務に転職。現在は時間に融通の利く幼稚園パート(保育補助)として勤務している。

求人票に書かれている主な項目とその見方

求人票には以下のような情報が記載されています。それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

項目内容チェックポイント
施設名・所在地保育園の名前と住所実際の通勤時間・アクセスを確認
職種保育士」「保育補助」など保育補助は無資格でも可能な場合がある
雇用形態正社員、契約社員、パートなど正社員かどうか、雇用期間に注意
仕事内容クラス担任、フリー保育士、補助業務など具体的な業務内容が書かれています
給与(基本給・手当)月給・時給、各種手当など基本給の低さに注意!手当込みで高く見せていないか
賞与(ボーナス)年○ヶ月分、支給時期基本給ベースなのか総支給額ベースなのか確認
勤務時間・残業1日の労働時間、シフト休憩時間や持ち帰り仕事の存在も確認
休日・休暇週休制、年次有給休暇など「完全週休二日制」と「週休二日制」の違いに注意
福利厚生・待遇社会保険、退職金制度など退職金の有無や研修制度の有無を確認
試用期間○ヶ月の試用期間あり試用期間中の給与が変わるかどうか注意

① 施設名・所在地

求人票には、保育園の名前や所在地が記載されています。

📌チェックポイント

  • 通勤時間や交通費の支給条件を確認
  • 園のホームページや口コミサイトで園の評判を調べる
  • 可能であれば見学に行って雰囲気を確認する

② 職種

「保育士」や「保育補助」など、具体的な職種が記載されています。
「保育補助」は無資格でも働ける場合があるため、資格を活かしたい場合は要注意!

📌チェックポイント

  • 「保育士資格必須」かどうかを確認
  • どのクラスを担当する可能性があるのか​​質問する

③雇用形態

求人票には、「正社員」「契約社員」「パート」などの雇用形態が記載されています。

📌チェックポイント

  • 契約社員・パートの場合、正社員登用の可能性があるか確認!
  • 契約期間が決まっている場合(有期雇用)、更新の有無を確認

④ 仕事内容

「クラス担任」「フリー保育士」「保育補助」など、実際の業務内容が記載されています。

📌チェックポイント

  • 「担任業務」なのか「補助」なのか?
  • 事務作業や掃除など、保育以外の業務も含まれるか?

⑤給与(基本給・手当)

給与は「基本給」と「手当」に分かれていることが多いです。

📌チェックポイント

  • 「月給○万円~」の表記に注意!基本給が低すぎないか?
  • 各種手当(資格手当・処遇改善手当)が含まれているか?
  • 交通費がどのくらい出るのか
  • 残業代がしっかり支払われるか?

⑥ 賞与(ボーナス)

「年2回支給」「○ヶ月分」などと記載されることが多いです。

📌チェックポイント

  • 「基本給の○ヶ月分」なのか、「総支給額の○ヶ月分」なのか?
  • 前年度実績のボーナス支給額を確認

⑦ 勤務時間・残業

「シフト制」や「固定勤務」など、労働時間についての記載があります。

📌チェックポイント

  • 休憩時間はしっかり取れるか?
  • 「残業なし」=持ち帰り仕事なしではないので要注意!

⑧ 休日・休暇

「完全週休二日制」や「週休二日制」などが記載されます。

📌チェックポイント

  • 「完全週休二日制」と「週休二日制」の違いを確認
  • 土曜保育がある場合、代休があるのか確認

⑨ 福利厚生・待遇

「社会保険完備」「退職金制度あり」などの情報が書かれています。

📌チェックポイント

  • 退職金が支給されるかどうかを確認
  • 研修制度が整っているか?

園によっては家賃補助や社宅借上げ制度(条件あり)を取り入れている園もあるようなので、詳しくチェックしてみましょう。

⑩ 試用期間

「試用期間3ヶ月(条件変更なし)」などと記載されている場合があります。

📌チェックポイント

  • 試用期間中の給与や業務が変わるかどうか確認!

求人票のここをチェック!ブラック保育園の見極めポイント

①給与が「○○万円~」と幅が広すぎる

📌チェックポイント:「給与○○万円~」の表記に注意!

求人票には「月給20万円~」「基本給18万円~」などの書き方がよく見られますが、
「~()」の表記がある求人は注意が必要です!

例えば、「月給18万円~30万円」と書かれている場合、実際にはほとんどの職員が最低額の18万円で採用されるケースが多いです。

持っている資格や、短大卒、四大卒、手当てがあるのか、などによって給与は変わってきますが、給与面で一番重要なのは基本給といっても良いでしょう。
手当込みで高く見せている場合もあるので注意が必要。

②残業時間・休日の記載が曖昧

📌チェックポイント:「残業なし」「完全週休二日制」の言葉にも注意!

求人票には「残業なし」と書かれていても、実際には「持ち帰り仕事」があったり、「サービス残業」があることも…。

また、「完全週休二日制」と「週休二日制」は異なります!

用語意味
完全週休2日制毎週2日休みがある(例:土日休み)
週休2日制週に2日休めるが、毎週とは限らない(例:隔週土曜出勤)

対策:職員の勤務スケジュールを確認する
➡ 可能であれば、面接時や見学時などに「実際のシフトはどうなっているのか?」を質問すると、リアルな勤務状況がわかります。

③求人が頻繁に出ている(離職率が高い)

📌チェックポイント:同じ園の求人が何度も掲載されていないか?

頻繁に求人が出ている保育園は、人が定着しにくい(=離職率が高い)可能性があるので注意が必要です。

対策:口コミサイトやハローワークで確認する
「保育士サイト転職」や「口コミサイト」で評判をチェックし、離職率の高さを見極める!

「園見学」をしてみる

もし可能であれば求人票を見るだけではなく、「園見学」も視野に入れてみましょう。求人票よりも多くの情報が得られるうえに、実際に自分が働く時のイメージもしやすいです。私も園見学をして就職先を決めました。

就活生・転職希望者向けの園見学を実施している園もあります。就職を考えている保育園や幼稚園を訪問して、実際の保育の様子や保育環境を見せてもらうことができますよ。

園見学を実施している園と実施していない園があるので、園のホームページをチェックするか、実際に園に問い合わせてみましょう。

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まとめ

自分が実際に働く職場なので、やはり長く勤めたいと思えるような園に出会いたいですよね。

求人票を正しく見て考えることで、自分に合った職場を見つけやすくなります。ぜひチェックポイントを押さえておきましょう。

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