【コラム】子どもが可愛くないと感じるのはダメ?保育士が語る本音と現実

「保育士なのに、子どもが可愛く思えない自分がいる」

「私、保育士に向いてないのかもしれない…」
保育の現場に立ったことがある人なら、こんな感情を抱いたこともあるのではないでしょうか。
私も正社員で保育士をしていた時は、精神的な余裕がなく、子どもに優しくする余裕が無いときもありました。
この記事では、保育士として働くなかで「子どもが可愛くない」と感じてしまう瞬間について、なぜそう感じるのか、その気持ちとどう向き合えばいいのか、向いていないのか判断する基準とは何かを、率直にお話ししていきます。

「子どもが可愛くない」と感じてしまう

前提として保育士は「保育のプロ」です。しかし、子どもが可愛くないと感じることは、決して異常ではありません。保育士であっても人間です。完璧な感情のコントロールなどできませんし、子どもがどんな時でも天使のように見えるわけではありません。
例えば、こんな場面ありませんか?
- 何度言っても同じいたずらを繰り返す子どもに、イライラしてしまう
- 他の子を傷つける行動を見て、嫌悪感を持ってしまう
- どうしても自分と相性の悪い子がいて、関わるのが苦痛になる

人によっては「自分の子どもは可愛いけど、園の子どもはそこまで…」とか、逆に「仕事で子どもを見る分には可愛いけど、自分で子どもを育てる勇気はない」など、様々な方がいると思います。
「可愛くない」と感じる理由とは?
「可愛くない」と感じてしまう理由には、実は多くの要因があります。ここでは主なものを挙げてみましょう。
心と体の疲れ
長時間の保育、書類仕事、保護者対応、人間関係…。疲れがたまると、心に余裕がなくなり、感情のゆとりも失われやすくなります。疲れているときほど、子どもの些細な言動にも敏感に反応してしまうのです。
理想とのギャップ
「本当は子どもと楽しく過ごしたいのに…」といった理想と現実とのギャップにより、保育の仕事も苦痛に感じてしまいます。
子ども一人ひとりの個性
どんなに子どもが好きでも、「誰でも・いつでも・全員好きになれる」わけではありません。大人同士でも相性があるように、子どもとも相性の良し悪しがあるのは自然なことです。「この子は苦手だな」と思う感覚も、それだけで「悪」ではありません。問題なのは、その感情に振り回されすぎてしまうことです。
それでも保育士として大切にしたい姿勢

保育士にとって大事なのは、常に可愛いと思えることではありません。
それよりも、たとえ「可愛くない」と感じる瞬間があっても、その子どもの存在を否定せず、プロとして接する努力ができるかという姿勢が何より大切です。
自分を責めないで。感情とどう向き合えばいい?
ダメな感情ではなく「サイン」と捉える
「可愛くない」と感じたら、それは疲れやストレス、環境のミスマッチを知らせるサインかもしれません。
- 最近休めてない?
- クラスの配置に無理がない?
- 苦手な子とどう向き合うか、一人で抱えていない?
そう自問してみることが、改善のヒントになります。
あくまで仕事だと割り切る
「子どもが好き」よりも「子どもを安全に保育するプロ」という視点で仕事に向き合いましょう。感情よりも専門的な役割や責任に意識を向けることで、客観的に業務をこなせるようになるかもしれません。(ただし、子どもには笑顔で接する)
カウンセリングを受ける
「子どもが可愛くない…」なんて周囲の人には相談しづらいですよね。そんな時は専門家に相談し、自分の気持ちを整理することで冷静に対処できるようになるかもしれません。
- 働く人のこころの耳相談(厚生労働省)
- メンタルヘルス不調や、ストレスチェック制度、過重労働による健康障害の防止対策などについての相談を受け付けています。
- こころの健康相談統一ダイヤル(厚生労働省)
- 全国どこからでも共通の電話番号に電話すれば、電話をかけた所在地の公的な相談機関((各自治体が運営する精神保健福祉センターや福祉協会など)に接続されます。
向いてないのでは?と思ったときに考えてみてほしいこと
「子どもが可愛くないと感じる私は、保育士に向いてないのかもしれない…」そう思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、向き・不向きを決める前に、以下の点を考えてみてください。
- 今の環境が合っていないだけでは?
- 配属クラスや職員関係の影響では?
- 自分の得意な年齢層は他にあるのでは?
保育の仕事には、幼児教育・小規模保育・病児保育・事業所内保育など、さまざまな現場とスタイルがあります。
一つの場所でうまくいかなくても、それがすべてではありません。




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まとめ

保育士である前に、私たちは一人の人間です。疲れることも、イライラすることも、可愛く思えないこともあります。でもそれは、保育士として失格ということではありません。
むしろ、自分の感情と誠実に向き合い、改善しようとする姿勢があるなら、あなたは間違いなく子どもと向き合う力を持っている人です。
どうか、自分を責めすぎずに子どもたちと、そして自分自身と、少しずつ向き合っていけたら幸いです。
