公立保育園と私立保育園、転職するならどっち?働き方・待遇の違いを徹底解説

保育士としてのキャリアを見直す際、公立保育園と私立保育園のどちらに転職すべきか悩む方は多いでしょう。それぞれの勤務先には、給与、福利厚生、採用基準、働き方などに明確な違いがあります。本記事では、これらの違いを詳しく解説します。

公立保育園と私立保育園の基本的な違い
運営主体の違い
- 公立保育園:地方自治体(市区町村)が運営。
- 私立保育園:社会福祉法人、学校法人、NPO法人、企業などが運営。
この運営主体の違いが、採用方法や待遇、勤務形態に影響を与えています
採用基準と試験の違い

公立保育園
- 採用試験:地方自治体が実施する公務員試験に合格する必要があります。
- 試験内容:筆記試験(教養・専門)、面接、実技試験など。
- 年齢制限:自治体によっては年齢制限が設けられている場合があります。
会計年度任用職員について
会計年度任用職員とは、令和2年4月の地方公務員法の改正で導入された非常勤の地方公務員のことです。一会計年度(一般的には4月1日から3月31日まで)を超えない範囲で任用されます。常勤職員のように公務員試験は不要で、書類審査や面接などの選考をクリアすることで採用されることが多いです。
会計年度任用職員は、正規職員と同じ時間勤務する「フルタイム会計年度任用職員」と、それ未満の時間で勤務する「パートタイム会計年度任用職員」に分けられます。身分は、一般職の“地方公務員”となるため地方公務員法が適用されます。
正規職員との大きな違いは、有期雇用で1回の任期が毎会計年度(4月1日から翌年3月31日)ごとの最長 1 年であることです(更新を続けて5年以上働いても無期雇用には転換されない)。

年齢制限によって公務員試験が受験できないけど、「正規職員じゃなくてもいいから公立保育園で働きたい!」という方は、自治体のHPで会計年度任用職員を募集しているか調べてみてください。
私立保育園
- 採用試験:園ごとに実施され、書類選考や面接が中心です。
- 試験内容:履歴書、志望動機、面接、小論文、実技試験など。
- 年齢制限:基本的に設けられていないことが多く、幅広い年齢層の採用が可能です。
給与・待遇の比較

公立保育園
- 給与:地方公務員としての給与体系が適用され、安定した昇給制度があります。
- 賞与:年2回(地域による)の賞与が支給され、金額も安定しています。
- 福利厚生:健康保険、厚生年金、退職金制度など、公務員としての福利厚生が充実しています。
私立保育園
- 給与:園の運営主体や地域によって差がありますが、近年では処遇改善が進み、給与水準が向上している園もあります。
- 賞与:支給回数や金額は園によって異なります。
- 福利厚生:園ごとに異なり、独自の制度を設けている場合もあります。
働き方とキャリアパス
公立保育園
- 勤務時間:基本的に定時勤務で、残業は少なめです。
- 異動:数年ごとに異動がある場合があります。
- キャリアパス:昇進制度が整備されており、管理職への道も開かれています。
私立保育園
- 勤務時間:園によって異なり、シフト制や変形労働時間制を採用している場合がほとんどです。
- 異動:基本的に異動は少なく、同じ園で長期間勤務することが可能です。
- キャリアパス:園の方針や規模によって異なりますが、主任や園長への昇進の機会があります。
公立保育園と私立保育園、それぞれのメリット・デメリット
公立保育園
メリット:
- 給与や福利厚生が安定している。
- 公務員としての信用がある。
- 定期的な異動で多様な経験が積める。
デメリット:
- 採用試験の倍率が高く、競争が激しい。
- 異動により、希望しない勤務地になる可能性がある。
私立保育園
メリット:
- 採用のハードルが比較的低く、転職しやすい。
- 園ごとに特色があり、自分の保育観に合った園を選べる。
- 異動が少なく、長期間同じ園で勤務できる。
デメリット:
- 給与や福利厚生が園によって大きく異なる。
- 経営状況により、待遇が変動する可能性がある。
まとめ:自分に合った職場を選ぶために

公立保育園と私立保育園では、運営主体や採用方法、待遇、働き方に明確な違いがあります。安定した環境で長期的に働きたい方は公立保育園、柔軟な働き方や自分の保育観に合った園を求める方は私立保育園が向いているでしょう。転職を考える際は、自分の希望やライフスタイルに合った職場を選ぶことが重要です。
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