「保育士なのに子どもが嫌いになった…」リアルな悩みと今後の選択肢【保育士が解説】

「保育士として働いているけど、実は子どもが嫌いになった…」そんな気持ちを抱えながら働いている人は意外といます。しかし、このような感情を誰にも打ち明けられず、一人で悩んでしまっている方も少なくありません。
この記事では、実際に多くの保育士が感じているリアルな悩みを紹介し、その原因や今後の選択肢について詳しく解説します。

子どもが嫌いになってしまう理由

まずは「保育士なのに子どもが嫌い」と感じてしまう理由を明確にしましょう。
理想と現実のギャップ
保育士になる前は「子どもが好きでこの仕事を選んだ」という方がほとんど。しかし、実際に働いてみると、「子どもが好き」だけでは乗り越えられない様々なストレスや負担が生じます。
- 思った以上に子どもの世話が大変
- 予測できない行動やトラブルが多く、ストレスを感じる
- 「子どもが好き」という気持ちだけで対応できない場面がある
これらの積み重ねにより、徐々に「子どもが苦手」という感情が芽生えることがあります。

私も大学で保育の勉強をしている時に想像していた保育と、実際の保育現場とのギャップに驚いた記憶があります。保育実習が無ければ、そのギャップに気づきもしなかったでしょう。
保護者対応の難しさ
子どもだけでなく、保護者とのコミュニケーションに苦痛を感じる保育士も多くいます。
- クレームや無理難題を言う保護者への対応
- 保護者との価値観の違い
- 園と保護者の板挟みになるストレス
こうした経験が積み重なることで、「子どもと関わること自体が苦痛」と感じるようになるケースも珍しくありません。
保育士が「子ども嫌い」だと感じた時のリアルな悩み
保育士として「子どもが嫌い」と感じた時、多くの方が以下のような悩みを抱えています。
- 「子ども嫌いなのに保育士を続けていいのか?」という自己嫌悪
- 同僚や保護者、家族にも相談できない孤独感
- 他の仕事ができるかどうかという不安
このような悩みが深刻になると、精神的な負担が大きくなり、退職や転職を考えるきっかけになります。
保育士が子どもを嫌いになった時の対処法・考え方

保育士が「子どもが嫌い」と感じてしまった場合、以下の対処法や考え方を試してみてください。
一時的な感情だと理解する
仕事のストレスや疲労から一時的にそう感じている可能性があります。十分な休息を取ったり、自分の趣味やリフレッシュする時間を確保することで改善することもあります。
あくまで仕事だと割り切る
「子ども好きだから良い保育士」というわけではありません。「子どもが好き」よりも「子どもを安全に保育するプロ」という視点で仕事に向き合いましょう。感情よりも専門的な役割や責任に意識を向けることで、客観的に業務をこなせるようになるかもしれません。
カウンセリングを受ける
「子どもが嫌いになった…」なんて周囲の人には相談しづらいですよね。そんな時は専門家に相談し、自分の気持ちを整理することで冷静に対処できるようになるかもしれません。
- 働く人のこころの耳相談(厚生労働省)
- メンタルヘルス不調や、ストレスチェック制度、過重労働による健康障害の防止対策などについての相談を受け付けています。
- こころの健康相談統一ダイヤル(厚生労働省)
- 全国どこからでも共通の電話番号に電話すれば、電話をかけた所在地の公的な相談機関((各自治体が運営する精神保健福祉センターや福祉協会など)に接続されます。
職場環境を見直す
環境が原因の場合は、転職を検討することで改善できる可能性があります。「もっと落ち着いた園で働きたい…」と言う方は小規模保育園、「福利厚生がしっかりしている園が良い…」と言う方は企業主導型保育園など、選択肢は様々です。


異業種への転職を検討する
保育士以外の職業や保育業界内でも子どもとの距離が違う職場(保育関連企業など)に移ることで、感情的な負担を減らせる可能性があります。

私は結婚後は保育士を退職し、保育事務に転職しました。一般企業の事務員とは少し違いますが、保育士の仕事に理解があったので働きやすかったです。

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まとめ

保育士でありながら「子どもが苦手」という感情は、決して珍しいことではありません。重要なのは、その気持ちを否定せず、自分自身と向き合い、冷静に今後の方向性を考えることです。
辞めることは決して逃げではなく、新しい可能性への前向きな一歩にもなります。この記事を参考に、自分らしい選択をしてください。
