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保育士が「向いてない」と感じる5つの理由|辞める決断の前に考えること

yura

保育士として働いていると、「私には向いていないのかも…」と悩んでしまう瞬間は誰にでもあるものです。しかし、本当に保育士の仕事が向いていないのか、それとも一時的なストレスや環境が原因なのかを冷静に判断することは重要です。

この記事では、保育士が「向いていない」と感じる代表的な5つの理由を詳しく解説し、辞める決断をする前に考えてほしいポイントを紹介します。

yura(筆者)
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Profile
大学で4年間保育・幼児教育について学んだ後、保育士資格、幼稚園教諭一種免許を取得。卒業後は保育士として保育園で4年間担任を勤める(1・2・3歳児クラス経験あり)。結婚後は引っ越しを機に、幼稚園事務に転職。現在は時間に融通の利く幼稚園パート(保育補助)として勤務している。

保育士が「向いてない」と感じる5つの理由

1. 子どもとの関わり方が難しい

保育士は、子どもと深く関わる仕事です。しかし、子どもとのコミュニケーションが上手くいかなかったり、子どもの予期せぬ行動に対して適切な対応ができないと感じたりすることで、自分には向いていない」と思う人も多くいます。

特に新人や経験の浅い保育士は、「子どもの気持ちがわからない」「子どもに振り回される」といった悩みを抱えがちです。

yura(筆者)
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私の知人は子どもとの関わり方が上手くいかず、主任に「保育士に向いてないと思う」と言われたことがありました(主任の言い方も悪い)。それによって余計にストレスを感じてしまい、保育が上手くいかないことも…。

2. 職場の人間関係がつらい

保育の仕事はチームプレーが基本。職員同士の人間関係がうまくいかないとストレスが溜まりやすく、「保育士としてやっていくのは難しい」と感じるようになります。

特に女性が多い職場環境では、コミュニケーション不足や派閥問題などが起きやすく、これが「向いていない」と感じる原因にもなります。

3. 業務量が多すぎて疲弊する

保育士は子どもの保育だけでなく、書類作成や保護者対応、行事準備など業務が多岐にわたります。持ち帰り仕事や残業が続き、心身ともに疲れ切ってしまうことで「向いていない」と思うことがあります。

体力的・精神的な限界を感じる場合には、仕事そのものよりも業務量や環境に問題がある場合も多くあります。

yura(筆者)
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最近は保育ICTシステムを使用して書類をデジタル化している園もあります(私が勤めていた園もそうでした)。日々の連絡帳や日誌、週案などは手書きではなくタブレットで入力していたので、手書きと比べて楽でした。

4. 理想と現実のギャップ

保育士になる前は「子どもと楽しく遊びながら成長を見守る」とイメージしていても、実際はトラブル対応や書類業務、保護者からのクレーム対応など、現実とのギャップにショックを受けることがあります。

こうしたギャップから、「自分にはこの仕事は向いていない」と感じてしまうことも多くあります。

5. 給与や待遇に不満がある

保育士の給与や待遇面での不満から、「向いていない」「このまま続けられない」と感じることもあります。特に将来設計を考えたときに不安を感じやすく、モチベーションの維持が難しくなるケースです。

「向いてない」と感じた時に考えるポイント

「向いてない」と感じる理由を理解したら、次のポイントを冷静に考えてみましょう。

● 自分にとって大切なことは何か?

子どもが好きなのか、安定した生活を送りたいのか、キャリアアップを目指したいのか。自分が何を優先したいのかを整理すると、辞めるか続けるかの判断材料になります。

● 周囲に相談してみる

先輩や同期、信頼できる人に悩みを話すだけでも視野が広がり、気持ちが楽になることもあります。一人で抱え込まず、積極的に相談してみましょう。

● 今の職場環境だけが原因ではないか?

同じ保育士の仕事でも、職場が変わるとストレスや働きやすさは大きく変化します。一時的な感情で判断せず、「職場を変える」という選択肢も検討してみてください。

「もっと子ども一人ひとりと向き合いたい」という方は小規模保育園へ転職したり、比較的福利厚生が整っている企業主導型保育園へ転職するなど、職場を変えることで現状が大きく変わることも。

転職という選択肢も検討する

冷静に考えながら、他の保育施設に目を向けてみるのも選択肢の一つです。また、保育士の資格や経験は、異業種でも評価されることがあります。特に子ども向けのサービス業、販売業、事務職などでは、保育士経験者を歓迎するケースもあります。

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まとめ|「向いてない」と感じるのは新たな一歩のチャンス

保育士が「向いていない」と感じる理由はさまざまですが、大切なのは自分の気持ちをしっかり整理して次のステップを踏み出すことです。職場環境を変えることで改善することもあれば、転職することで新たなやりがいを見つける人も多くいます。

どちらの道を選ぶにしても、自分の気持ちを前向きにとらえ、納得のいく選択をしてほしいと思います。あなたの新しいスタートを応援しています。

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