保育士の熱中症対策&グッズまとめ|現場でできる暑さ対策

夏の保育現場は、想像以上に体力を使います。
とくに夏は水遊び、園によっては運動会の練習をする園もあるでしょう。子どもだけでなく、保育士さん自身も熱中症には気を付けなければなりません。
この記事では、現役保育士の視点から、現場でできる熱中症対策や、暑さ対策に役立つ便利グッズをわかりやすくまとめました。

保育士は熱中症になりやすい?夏の現場が大変な理由

保育士は、夏に熱中症リスクが高くなりやすい職種のひとつです。その理由は、ただ「暑い場所にいるから」だけではありません。
保育士は活動中に自分のタイミングで休みにくい仕事です。子どもの安全を優先するため、水分補給を後回しにしたり、暑くてもその場を離れられなかったりすることがあります。
また、夏の保育は水遊びの補助、プール準備、片付け、運動会の練習などで、外で動く量が増えやすいです。
こうした理由から、保育士は自分で意識して熱中症対策をしないと、夏の疲れが蓄積しやすいのです。
熱中症の主な症状
- 軽い症状
熱中症の初期症状には、めまい、立ちくらみ、頭痛、吐き気、だるさ、大量の汗、筋肉のけいれんなどがあります。
「少し変だな」「いつもよりしんどいな」と感じる段階でも、早めの対応が大切です。 - 危険な症状
症状が重くなると、呼びかけへの反応が鈍い、ぼーっとしている、自分で水分補給ができない、汗が出ない、体が熱い、意識がもうろうとするなどの状態が見られます。
このような場合は、すぐに周囲へ助けを求め、救急対応を考える必要があります。
現場でできる保育士の熱中症対策

ここからは、実際に保育現場で取り入れやすい熱中症対策を紹介します。
こまめに水分補給をする
保育中は忙しくて、自分の水分補給を忘れがちです。
なので、のどが渇いていなくても、水分補給をするようにしましょう。
たとえば、朝の準備が終わったあと、水遊び前、水遊び後、給食準備前、休憩中など、予め飲むタイミングを決めておくと、忘れずに水分補給ができるでしょう。
飲み物は麦茶、ミネラルウォーターでも大丈夫です。ただし、外遊びや行事でたくさん汗をかいたときは、水だけだと体内の塩分バランスが崩れやすいため、スポーツドリンクなどで水分と塩分を一緒に補給するのがおすすめです。
外に出る前に暑さ対策グッズを準備する
活動が始まってから「暑い」「つらい」と感じても、すぐに対処できないこともあります。
そのため、外に出る前に必要なものを持っておくことが大切です。
タオル、飲み物、帽子、冷感アイテム、日焼け対策用品などは、あらかじめひとまとめにしておくと便利です。自分専用の暑さ対策ポーチのようなものを作っておくと、忙しい朝でも準備しやすくなります。
通気性の良い服装を意識する
園によって服装のルールは違いますが、可能な範囲で通気性や速乾性を重視するとかなり楽になります。
汗を吸いやすい素材、乾きやすいインナー、動きやすいパンツなどは、夏の負担を軽くしてくれます。
見た目だけで選ぶのではなく「汗をかいたあとも張りつきにくいか」「洗濯しやすいか」「何度着てもへたりにくいか」といった点も重要です。
首元や体を冷やす
熱中症対策では、体に熱をため込まないことが大切です。
とくに首元は暑さを感じやすいため、冷感タオルや、保冷剤をタオルで巻いたものなどがあると助かります。

首にかけるタイプのクールリングも使用したことがありますが、製品によってはすぐに温くなってしまうので、私は保冷剤を布で巻いたものを首に巻き付ける方が涼しかったです。
汗対策をして不快感を減らす
汗そのものが熱中症の原因になるわけではありませんが、汗によるベタつきや不快感は体力を奪います。
汗ふきシートや替えのインナー、制汗用品などを上手に使うことで、少し気分が楽になることもあります。
汗をかいたまま冷房の効いた室内に入ると、体が冷えてだるく感じることもあるため、汗をこまめに拭くだけでも違います。
不調を我慢しすぎない
責任感の強い保育士さんほど、「子どもを見ているから」「人手が足りないから」と無理をしてしまいがちです。
ですが、ふらつきや頭痛、気持ち悪さ、異常な疲れを感じたら、それは無理をしているサインです。
自分の不調を早めに伝えることは、決して甘えではありません。安全に保育を続けるためにも、無理をしすぎないことが大切です。

倒れてしまったら元も子もないので、早めにSOSを出しましょう。
保育士の熱中症対策におすすめのグッズまとめ
大きめの水筒・タンブラー
まず持っておきたいのが、水分補給しやすい大きめの水筒やタンブラーです。
容量が少ないと、忙しい中で何度も補充するのが手間になります。保冷機能がしっかりしたものなら暑い日でも飲みやすく、気分転換にもなります。
選ぶポイントは、軽さ、洗いやすさ、漏れにくさです。毎日使うものなので、お手入れのしやすさは大切です。
帽子
外遊びや散歩が多い保育士さんには、帽子も重要です。
つばがあるだけでも日差しの強さが違って感じられます。蒸れにくい素材か、洗えるか、風で飛ばないよう紐がついてるかも確認したいポイントです。
園指定のものがある場合は難しいですが、私物OKなら軽くて通気性の良いものを選ぶと快適です。

うなじ部分も日焼けしやすいので、首の後ろまでカバーできるものがおすすめです。
氷や保冷剤を入れられるタイプの帽子もあります。
冷感タオル
首元を冷やしたいときに便利なのが冷感タオルです。
水で濡らして使えるタイプは手軽で、保育現場でも取り入れやすいアイテムです。タオルとしても使えるので、汗ふきも兼ねられます。
ただし、あまり長すぎたり厚すぎたりすると動きにくいこともあるため、現場で使うなら軽くて扱いやすいものが向いています。
汗ふきシート
汗をさっと拭けるシートは、夏の不快感を減らすのに役立ちます。
外遊び後や休憩時に使うだけでも、かなりすっきりします。香りが強すぎないタイプを選ぶと、職場でも使いやすいです。
速乾インナー
意外と差が出るのがインナーです。
汗をかいても乾きやすいインナーは、服が張りつく不快感を減らしてくれます。見えない部分ですが、夏の働きやすさに直結しやすいアイテムです。
塩分補給タブレット
汗を多くかく日は、塩分補給も意識したいところです。
持ち歩きしやすいタブレットタイプなら、バッグやロッカーに入れておきやすく、いざというときに便利です。

私が働いていた園では、園常駐の看護師さんが保育士に塩分補給タブレットを配っていましたね。それだけ塩分補給も大切という事です。
まとめ|自分の熱中症対策も大切にしよう

夏の保育は、子どもの安全だけでなく、保育士自身の体調管理もとても重要です。
忙しい毎日の中では、自分のことは後回しになりがちですが、保育士が元気でいることは、安心して保育をするためにも欠かせません。
水分補給のタイミングを決める、通気性の良い服装を選ぶ、冷感グッズを取り入れる、無理をしすぎない。こうした小さな工夫の積み重ねで、夏のしんどさは少しずつ変わってきます。
熱中症対策グッズも上手に活用しながら、自分に合った暑さ対策を見つけてみてください。
とくに保育士は、我慢強い人ほど無理をしてしまいやすい仕事です。だからこそ、「子どものため」に頑張るだけでなく、「自分の体を守ること」も大切にしてほしいと思います。
夏の保育を少しでも安全に、少しでも快適に乗り切るために、できることから取り入れていきましょう。
