書類仕事が苦手な保育士へ|つらい理由と対処法【テンプレート集あり】

保育士として働いていると、子どもと関わる時間だけではなく、さまざまな書類業務に追われることがあります。
連絡帳、月案、週案、個別記録、児童票、おたより、行事に関する書類など、園によって内容は違っても「思っていたより書類が多い」と感じる方は少なくありません。
実際、子どもへの関わりは得意でも、書類業務には苦手意識を持っている保育士は多いです。
この記事では、書類仕事が苦手な保育士がつらいと感じる理由や、負担を減らすための対処法、そして働き方を見直すポイントまで分かりやすく解説します。

保育士が書類仕事を苦手に感じやすいのはなぜ?

保育士の書類仕事が苦手だと感じるのには、いくつかの理由があります。ただ「文章を書くのが苦手」というだけではなく、保育現場ならではの事情も大きく関係しています。
子どもと関わる仕事と頭の切り替えが必要だから
保育中は、子どもの安全に気を配りながら、遊びや生活の援助、保護者対応などを同時に行っているので、体も頭もフル回転の状態です。
そのあとに落ち着いて書類を書くとなると、すぐに気持ちを切り替えるのが難しい方もいます。
特に、子どもと直接関わることにやりがいを感じている人ほど、机に向かって文章をまとめたり、形式に沿って記録を書いたりする作業に苦手意識を持ちやすいです。
「現場は好きだけど、書類になると手が止まる」というのは珍しいことではありません。
正解が分かりにくいから
書類仕事が苦手な保育士の多くは、「どう書けばいいのか分からない」と感じています。
連絡帳や個人記録、指導案などにはある程度の書き方がありますが、園によって求められる内容や表現が違うことも多いです。
先輩によって言うことが違ったり、細かい書き方に決まりがあったりすると、何が正解なのか分からなくなってしまいます。
その結果、書くこと自体に時間がかかり、書類仕事に苦手意識を持つようになります。
時間内に終わらないことが多いから
保育士の書類仕事がつらい理由のひとつは、勤務時間内に終わらせにくいことです。日中は子どもを見るのが最優先なので、書類に集中できる時間は限られています。
そのため、休憩中に急いで書いたり、持ち帰って作業したり、残業して終わらせたりすることもあります。
こうした状況が続くと、書類そのものが苦手というより、時間に追われながらやる書類仕事が苦痛になっていくのです。

私が正社員保育士として働いていた際に、一番しんどかったのは書類の量ですね…。勤務時間中に終わる書類量ではなかったです…。
書類仕事が苦手な保育士が無理なく働くための対処法

ここからは、書類仕事への負担を少しでも減らすための具体的な対処法を紹介します。全部を完璧にやろうとしなくて大丈夫です。自分に合いそうなものから取り入れてみてください。
書く前に箇条書きで整理する
いきなり文章を書こうとすると、頭の中がまとまらず手が止まりやすくなります。そんなときは、まず箇条書きで内容を整理してみましょう。
たとえば個人記録なら、
- 何をしていたか
- どんな表情だったか
- どんな成長が見られたか
- 次にどう関わりたいか
というように、先にメモを出してから文章にする方法です。
このひと手間で、頭の中が整理されて書きやすくなることがあります。文章力に自信がない方ほど、先にメモで整理するやり方はおすすめです。
完璧な文章を書こうとしすぎない
真面目な保育士ほど、書類を丁寧に、分かりやすく書こうとして時間がかかりがちです。もちろん丁寧さは大切ですが、必要以上に完璧を求めると苦しくなります。
大事なのは、必要な内容が分かりやすく伝わることです。少し表現がぎこちなくても、要点が押さえられていれば十分な場合も多いです。
きれいに書くことよりも、必要なことを伝えることに意識を置くと、気持ちが少し楽になります。
書き方が分からない部分は早めに確認する
書類は園ごとのルールや求められる表現があるため、分からない部分は早めに確認したほうが結果的に早いです。
特に、月案や個人記録などで毎回修正が入るなら、思い切って「どの点を意識すると書きやすいですか」と聞いてみると、基準が分かって気持ちが楽になることがあります。
何度も一人で悩むより、最初に方向性を確認したほうが負担を減らしやすいです。
よく使う表現を自分なりにストックしておく
書類に時間がかかる理由のひとつは、毎回いちから文章を考えてしまうことです。よく使う表現や言い回しを自分用にメモしておくと、かなり負担が減ります。
毎回ゼロから考えなくてよくなるだけでも、心理的な負担はかなり軽くなります。
保育士の書類に使えるテンプレート集
活動中の様子
- 今日は○○をして過ごしました。初めは少し戸惑う様子も見られましたが、保育者や友だちの様子を見ながら少しずつ参加していました。
- ○○に興味をもち、自分から手を伸ばして触れてみようとする姿が見られました。
- 最初は緊張した表情も見られましたが、活動に慣れてくると笑顔で楽しむ姿がありました。
- 保育者の声かけを受けながら、安心して活動に取り組む様子が見られました。
- 自分のやりたいことを見つけると、落ち着いてじっくり取り組んでいました。
- 初めての活動にも関心を示し、保育者と一緒に無理なく参加することができました。
- 活動の流れが分かると、安心して意欲的に参加する姿が見られました。
友だちとの関わり
- 友だちの遊びに興味をもち、自分から近づいて関わろうとする姿が見られました。
- 保育者が仲立ちをすることで、安心して友だちとのやりとりを楽しむ様子がありました。
- 友だちのしていることを真似しながら、一緒に遊ぶ楽しさを感じているようでした。
- 気の合う友だちと顔を見合わせながら、嬉しそうに遊ぶ姿が見られました。
- 玩具を通して自然なやりとりが生まれ、関わりを楽しんでいました。
- 時折思いがぶつかる場面もありましたが、保育者に気持ちを受け止めてもらいながら落ち着いていく様子がありました。
- 友だちの名前を呼んだり、そばに行ったりして関わろうとする姿が増えてきました。
- 一緒に遊ぶなかで、順番を待とうとする姿も見られました。
- 周囲の友だちの様子をよく見ており、同じ遊びに参加しようとする姿が見られました。
情緒面・気持ちの表れ
- 不安な気持ちがあるときには、保育者のそばで安心して過ごそうとする姿が見られました。
- 気持ちが満たされると、笑顔で遊びに向かう様子がありました。
- 思いがうまく伝わらず涙する場面もありましたが、気持ちを受け止めてもらうことで落ち着いていきました。
- 嬉しいことがあると、保育者や友だちと気持ちを共有しようとする姿が見られました。
- 自分の思いを少しずつ言葉やしぐさで表そうとしています。
- 甘えたい気持ちが見られる場面では、十分に受け止めてもらうことで安心した表情を見せていました。
- 自分の気持ちを表現しながら、周囲との関わりを広げています。
保護者にやわらかく伝えたいときの表現
- 少し疲れが見られる様子もあったため、園では無理のないように過ごしています。
- 今日は普段より甘えたい気持ちが見られたため、安心して過ごせるよう丁寧に関わっています。
- 食欲にやや波が見られたため、様子を見ながら無理なく進めました。
- 活動の切り替えに少し時間が必要な様子でしたが、声をかけることで落ち着いて参加できました。
- 友だちとの関わりのなかで思いがぶつかる場面もありましたが、気持ちを受け止めながら過ごしています。
- 体調面の変化に気をつけながら、無理なく過ごせるよう見守っています。
- いつもと少し違う様子も見られたため、引き続き園でも丁寧に様子を見ていきます。
- ご家庭でも気になることがありましたら、いつでもお知らせください。
個人記録に使いやすい少しかための表現
- 保育者との安定した関わりのなかで、安心して生活する姿が見られた。
- 興味のある遊びを自ら選び、繰り返し楽しむ姿があった。
- 友だちの存在を意識しながら、同じ場で過ごすことを喜んでいた。
- 思いがうまく伝わらない場面では感情を表す姿もあったが、保育者の仲立ちにより落ち着いていった。
- 身の回りのことに自分で取り組もうとする姿が見られた。
- 保育者に見守られながら、安心して新しい環境や活動に参加していた。
- 生活の流れを理解し、見通しをもって行動しようとする姿が増えてきた。
- 自分の気持ちや要求を言葉やしぐさで表現しようとする姿があった。
- 気分の切り替えに時間がかかることもあるが、見通しをもてるような声かけで落ち着いて過ごせている。
- さまざまな経験を通して、自信や意欲につながっている様子がうかがえた。
- 個々の気持ちに寄り添った関わりを行うことで、安定して過ごすことができた。
書類仕事がつらいときに見直したいこと

どうしても書類仕事がつらいと感じるときは、自分の頑張りが足りないのではなく、職場環境に問題がある可能性も考えたほうがいいです。
書類量が多すぎないか
園によって、求められる書類量にはかなり差があります。必要以上に細かい記録が多い園もあれば、ICT化が進んでいて効率的に進められる園もあります。
自分が苦手だからつらいのではなく、そもそも業務量が多すぎる場合もあります。
頑張っても終わらないほどの量を一人で抱えているなら、それは個人の問題だけではありません。
持ち帰りやサービス残業が当たり前になっていないか
書類仕事が苦手という悩みの裏には、「書類を書く時間が勤務中にない」という問題が隠れていることも多いです。
持ち帰りが当然、残業前提、休憩中に書類を書くのが当たり前という環境では、誰でもつらくなりやすいです。
職場のフォロー体制があるか
新しい職場や経験の浅い時期は、書類の書き方に迷うのが当然です。
それなのに、教えてもらえない、質問しにくい、いつも厳しく指摘されるという環境だと、苦手意識は強くなる一方です。
書類そのものよりも、相談しにくい雰囲気がつらさを大きくしているケースもあります。職場の空気やフォロー体制は、思っている以上に大切です。
書類が苦手な保育士に向いている職場もある

もし今の職場で書類仕事の負担が大きすぎると感じているなら、働く場所を見直すことも選択肢のひとつです。保育士の職場は一つではありません。
たとえば、比較的書類負担が少ない傾向がある職場としては、
- 小規模園
- 役割分担がはっきりしている園
- ICT導入が進んでいる園
- パートや時短勤務で働ける職場
などがあります。
もちろん園によって違いはありますが、「保育士=どこでも同じ」ではありません。書類の量、求められるレベル、持ち帰りの有無、フォロー体制などは職場によって大きく異なります。

でも、良い園がどこかなんて分からないし…
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今よりも納得して働ける環境を、まずは見つけてみましょう。

転職を考えるなら確認したいポイント

書類仕事の負担を減らしたいと思って転職を考える場合は、求人票の表面的な条件だけで決めないことが大切です。特に確認したいのは次のような点です。
書類業務の分担がどうなっているか
クラス担任がどこまで書類を受け持つのか、フリーや補助にも役割があるのかなど、業務分担を確認しておくと安心です。
持ち帰り仕事があるか
「残業少なめ」と書かれていても、持ち帰り仕事が多い場合があります。実際の働き方をできるだけ具体的に確認したいところです。
ICT化が進んでいるか
連絡帳や記録を手書きで大量に書く園と、システム導入で効率化している園とでは負担感がかなり違います。書類が苦手な人にとっては大きなポイントです。
園見学で職員の様子を見る
園見学では、職員が忙しそうにピリピリしていないか、質問しやすそうな雰囲気か、事務作業の環境が整っているかなども見ておきたいです。書類の負担は、園の運営体制にも表れやすいです。
自分一人でこうした内部事情まで調べるのが難しいときは、保育士向け転職サイトを活用するのも一つの方法です。
求人票だけでは分からない働き方や園の雰囲気を教えてもらえることもあるため、書類負担が少ない職場を探したい人には相性がよい場合があります。
おわりに

書類仕事が苦手だと、保育士を続けること自体がしんどく感じることがあります。ですが、苦手なことがあるからといって、あなたの保育の価値までなくなるわけではありません。
子どもに優しく関われること、安心感を与えられること、保護者の気持ちを受け止められること。そうした力は、保育士としてとても大きな強みです。
大切なのは、「苦手だから我慢する」ではなく、少しでも負担を減らせる工夫をしながら、自分に合う働き方を探していくことです。今の職場で工夫して続けられるならそれもよいですし、どうしても苦しいなら環境を変えることも前向きな選択です。
